2019年11月15日公開

わたしは光をにぎっている

962019年11月15日公開
わたしは光をにぎっている
3.4

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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

両親が他界し、長野県・野尻湖のほとりにある民宿を祖母と切り盛りしてきた20歳の宮川澪(松本穂香)は、祖母が入院して民宿を閉めることを余儀なくされる。亡き父の親友・京介を頼って上京した澪は、彼が営む銭湯に居候しながら職を探すが、都会になじむことができない。銭湯を手伝ううちに、映画監督を目指す銀次や会社員の美琴といった常連客と触れ合うようになるが、ある日、区画整理で銭湯が閉店することを知る。

シネマトゥデイ(外部リンク)

本編配信

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予告編・動画

作品レビュー(33件)

切ない35.4%かわいい16.7%泣ける10.4%ロマンチック6.3%楽しい6.3%

  • cyborg_she_loves

    4.0

    全体にうすい

    松本穂香ちゃんのファンだから見る気になった私としては、彼女のアップがない(というか、登場人物の誰ひとりアップにしない)作りがちょっと不満。  ストーリー重視で配役はストーリーの中に埋め込んでしまうべきだ、という考え方は一理あるのではありますが。  このストーリーは、彼女の「目」が放つ光(手がにぎっている光、じゃなくて笑)が鮮明に映ってればもっと映えると私は思います。  両親も失い、居候していた民宿も出ることになり、そこで見つけたバイトもクビになり、せっかく手に入れた銭湯の仕事も立ち退きのあおりを食って失うことになり、という散々な運命に翻弄されたミオが、でもそんな厳しい状況をぽわ~んと受け流して、たくましく……というより、どこ吹く風という感じで飄々と生きていく。  その姿を描く物語ですね。  この「ぽわ~んと」というところが、松本穂香ちゃんだからこそ出てくる味わいなんですが、そこが今ひとつ出てなかったかな。  監督の色で俳優さんたちを染めようとした、って感じ。  この監督が好きな人には、満足度高いでしょう。  この映画には、いくつかの部分で、実在の葛飾区立石の商店街の、ごく日常の光景を撮影した映像が織り込まれています。店主や客の映像もその時たまたまいた人たちをそのまんま映したもの。  こういう商店街が町の再開発のあおりを食って消えてしまうって、どうよ? という問題意識が、この映画製作の大きな動機になってますね。  その部分には、私も大いに共感するんです。  だけど、それがこの映画のテーマだと言い切るには、商店街のシーンが少なすぎる。ミオの方に注目し過ぎてる。  どっちも中途半端。  というわけで、共感もしたし、いい感じに見終えた映画ではありますが、全体にうす~い映画だったという印象が残ったのも事実であります。

  • たーちゃん

    1.0

    ネタバレ見る目と聞く耳があれば大丈夫

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • yab********

    4.0

    おお石になれ 拳

    「どんなことがあっても おお石になれ 拳」  本作のモチーフになった山村慕鳥の『自分は光をにぎつてゐる』を読んでみて、心に刻まれた一節。  光を一回握ったら絶対離さないという強い意志が、この詩の中に込められている。  長野から東京に住み込みで来た女の子、彼女の住込先の銭湯の主、商店街の映画館に勤める映画青年。代々続いた若いラーメン屋の店主。再開発で商店街はなくなりつつある。  それぞれの想いが交錯する。時代はじわりじわりと彼らを追い越していく。彼らは進みゆく時代の背中を見ながらとりあえず進むしかない。が、息は絶え絶え。 「此の生きのくるしみ くるしめばくるしいほど 自分は光をにぎりしめる」  山村慕鳥の詩はこの一節で結ばれる。  見てくれはたとえ柔くても、石と化した拳で光をにぎりしめる人々。  圧巻は、NHK朝の連ドラのはしり『おはなはん』主演の樫山文枝の登場。  彼女は光をずっとにぎりしめてきた人なんだ、と素直に思えた。

  • アニカ・ナットクラッカー

    5.0

    一つの街が終わる時、人は何を思うだろうか

    今回取り上げるのは、昨年11月に公開された『わたしは光をにぎっている』。中川龍太郎監督の作品レビューを書き込むのは「四月の永い夢」に続いて2作目だ。監督は1990年生まれで詩人出身という経歴を持つ。再開発のため姿を消す昭和の飲み屋街が愛着を込めて描かれ、平成生まれの若手監督が映像に記録するのが、いろんな意味で今の日本を象徴しているようだ。 主演の松本穂香は朝ドラ「ひよっこ」の脇役でブレイクし、ドラマ「この世界の片隅に」で主役を演じた、今後も話題作の公開が控える若手である。まつ毛が長く眠たそうな表情に不思議と惹きつけられる。映画の冒頭で祖母役の樫山文枝(朝ドラ「おはなはん」の主役)と野尻湖畔で佇むシーンがあり、観ている僕は新旧朝ドラの邂逅だと勝手に盛り上がってしまった。 タイトルは山村暮鳥という詩人の詩に由来している。この人の詩でいちばん有名なフレーズは「おうい雲よ。ゆうゆうと、馬鹿にのんきそうじゃないか。どこまでゆくんだ。ずっと磐城平の方までゆくんか」で、小学校の国語の教科書に載っていたと記憶している。本作の中で松本演じる宮川澪が諳んじる詩がとても素敵なので、ちょっと引用してみよう。 「自分は光をにぎっている。今も今とてにぎっている。しかも折々は考える。この掌を開けてみたら、空っぽではあるまいか。空っぽであったらどうしよう。けれど自分はにぎっている。いよいよしっかり握るのだ・・・」。祖母が入院して独りになった澪を支える詩であり、銭湯の湯船に張ったお湯に反射する光を掌で掬おうとする、タイトルそのままのシーンがある。 話はそれるが、僕自身が光を握っていると実感した経験が2回ある。1回目は2012年に金環食を見たときの経験で、紙に小さな穴を空けて投影した太陽の像が次第に欠け、ついにリング状の光になったとき、太陽が自分の掌に収まったような感動を覚えた。2回目は、縁あってあるお年寄りを世話したときに、「あなたの手は温かい」と声をかけられた経験である。 本作の特徴は映像が美しいことで、冒頭と中盤に出てくる野尻湖周辺の大自然はもちろん、東京・下町の迷宮のような酒場通りも、そこで暮らす人々の表情も含めて非常に美しく撮られている。湖のシーンではドローンから真下を捉えた映像が効果的に使われるが、惜しむらくは澪が身を寄せる「伸光湯」などの商店街も、ドローンからの俯瞰映像を見たかった。 伸光湯の主人・三沢(光石研)は澪の亡き父親の友人で、ぶっきら棒な態度ながら就職先を探す澪を受け入れてくれる。他人と交流するのが苦手な澪は次第に銭湯の仕事を手伝うようになり、特に家屋を壊した廃材を燃料にしてボイラーでお湯を温めるシーンは注目だ。銭湯が出てくる映画は数多いが、こうした裏方の作業が描かれる場面は珍しい。 銭湯の場面と並び立つのが、小さな映画館の映写室が映されるところで「ニュー・シネマ・パラダイス」を思い出す。澪はここで若い映画監督・緒方(渡辺大知)が撮影したドキュメンタリー映画を鑑賞する。再開発が間近に迫り消えゆく運命にある商店街の姿を記録したもので、映画好きの僕としては古い映画館の佇まいと映画の両方に心がざわつくのを感じる。 僕は東京の足立区に住んでいるが、ここには古い銭湯が比較的多く残っており、ひと頃は区内の銭湯に通うのを趣味としていた時期があった。今では店を閉めた所も多く、営業していた時に入れたのは良い経験だった。ただし嫌だったのは、脱衣場で煙草を吸う人がいることで、こうした店は常連客で保っているのでむげに禁煙にするのは難しいのだろう。 映画では、常連客の老人が女湯の脱衣場を仕切りの上から覗く場面がある。澪は珍しく大声を上げて怒り、女性客から「やっぱり番台に女性が座ってくれて良かった」と感謝される。三沢は伸光湯がこの老人の唯一の居場所だから追い出せないと言うが、覗かれた人にとっては嫌な気持ちだろう。この場面で、僕が煙草に閉口して銭湯から遠ざかった経験を思い出した。 エチオピア人コミュニティとの交流が面白いアクセントになっている。お上りさんのように戸惑う澪を伸光湯まで案内したのは、踏切でエチオピア料理レストランのチラシを配っていた男性だった。縁あって澪はこのレストランを訪れて歓待を受け、伸光湯の閉店イベントではエチオピア人の男性も顔を見せるという具合に、ささやかだが確かな異民族交流が生まれるのだ。 僕はアフリカ系のレストランには行ったことがないが、北千住でタイ料理店に入ったことがある。店内では女主人と姑らしい年配の女性が現地語で話していたが、赤いランドセルを背負った女の子が「ただいまー」と入ってきて、店内の女性たちは日本語に切り替わって「お帰り。学校はどうだった?」などと会話している。映画を観てこんな他愛ないことを思い出した。

  • アサシン

    5.0

    わたしも光をにぎりたい

    遠い映像なので、老眼の身には辛いです、最後のシーンは画面数センチに目を寄せて、笑顔が確認できました。 再開発される銭湯で生活するヒロインの物語です。 間が生きる撮影は、上品で質が良い映画です。 この映画は間だけで構成されているような映画です。 最近、おどかしたり、どんでん返ししたり、ハラハラドキドキする映画が多いですが、こんな、ほのぼのした映画も良いですね。 特に、松本穂香と光石研の組み合わせは素晴らしい。 私毎で恐縮ですが、私は毎日近所の天然温泉を利用してますが、湯のアレンジが事前告知制度だとは!うちでは週替わりでワインとか檜とか柚子とかの湯船があります。 それと、薪の風呂だとは驚きでした。 それとネパール人、多いですね、ネパール料理はインド料理併記でないと売れないそうですが。 いろいろはずれましたが、松本穂香の大写しが無くて残念ではありました、彼女の鼻の穴が好きなんですが。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
わたしは光をにぎっている

上映時間

製作国
日本

製作年度

公開日

ジャンル