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るろうに剣心 最終章 The Final (2020)

監督
大友啓史
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  • みたログ 4,165

3.86 / 評価:3413件

評価の理由を勘違いして暴走を続ける監督

  • dadadasteady さん
  • 2021年10月2日 17時19分
  • 役立ち度 8
    • 総合評価
    • ★★★★★

原作漫画とアニメはリアルタイムで大好きでした。
なのでこれまでの実写化3作も鑑賞はしてましたが不満が多く
レビュー書く気にもなれませんでした。
が、本作はさすがに書かずにはいられない内容でした。

■二部構成について
過去編を別作品、しかも後編に切り出したもんだから、
話の筋が意味不明に。
しかも、過去編を散々語り尽くしてからでないと、
縁との決着もスッキリしないのは言うまでもない。
そんなこと企画段階で誰でも分かりそうなもんだが…

しかもか~なりざっくりしたダイジェストで語られる。
日記の重要性、そこに何が書かれてて縁は何を知らないまま
復讐に身を投じてしまったのか…も台無し。


■話がめちゃくちゃ
原作での人誅の真の目的は剣心を殺すことではなく、
剣心の大切な存在を奪い生き地獄に突き落とすこと。
だけど、本作では普通に縁が直接剣心を殺そうとする。
だったら、そもそも同志も街の破壊も薫さらう行動も無意味。
…だったら最初から直接やりあえよ…っていう。

※巴は騒がしいのは好まないから最小限にターゲットを
 絞ってるっていう原作設定完全に無視なのもどうかと…


■後は数えきれないので思い出せるままに書き殴ります。
○冒頭の汽車のくだりから縁釈放まで、全部はしょれる
(いらない+他の重要な描写に尺使える)

○鯨波と剣心が遭遇しない+過去の因縁の描写が無い
(左之の「平和に慣れろ」の台詞だけ使われても…)

○六人の同志、あんなヒャッハーな連中じゃない
(しかも何か皆汚い)

○乙和の暗記使いのくだり無し
(原作で拳銃を触れずに暴発させる描写、強敵感あったのにな…)

○乙和が自爆する意味が分からん
(同志の描写がほぼないのにも関わらず命を捨ててまで人誅する違和感)

○左之が前川道場に駆けつけ「遅かったかー!」アホか
(何故戦わせなかった?)

○縁と対峙して別に驚いてないのに「幻でも見えたか?」と聞く縁
(その場その場の場面や台詞だけなぞりすぎ)

○十本刀の帳全般。あの訳わからん衣装、ド下手な関西弁、急な裏切りや死。
(一番意味不明。詳しく書く気も失せる)

○武器庫?にいた志々雄のコスプレは何やったん?
(しかもここの戦闘どう決着着いたか描かれない)

○剣心が街ぶら。何してんの?
(これは10日後に神谷道場に総攻撃仕掛けるという宣戦布告がカットされているから生じた違和感)

○蒼紫の唐突な退場+さっきまで戦ってた敵どこ行ったん?
(何なん…)

○鯨波との過去描写が無いから、殺せって要求する意味が分からない
(同志の中ではまだ理解出来る復讐動機だったのにな…)

○監督は左之助に恨みでもあんのか?
(活躍させない、すぐ血と泥まみれにする、弱い)

○最後、何で島のアジトの場所分かったんだっけ?剣心以外に
(警察が場所突き止めた描写ってあったっけ?)

○宗次郎、いる?
(サプライズは良いけど、登場する経緯が適当すぎる)

○縁戦、まだ「答え」見付けてないってハッキリ言う剣心
(原作本当に読んでんのか?一番重要なくだりなのに)

○縁戦の最中、薫何してんの?凄く優雅に過ごしてたけど
(あと巴の絵ね…これはもう、何も言わん)

○ヘイシン、どっから出てきた?宗次郎ちゃんと仕事してよ


■その他
・ほぼ全員に言えるが、衣装が何かオーバーサイズでしっくりこない。
(特に左之助は1作目からずっと。今作では特に縁。)

・BGMが過去作からアレンジ無しの使い回しで、そうれもどうかと…

・観たいのは多数vs多数じゃないんです。
※原作でも多数vs多数って京都大火ぐらいなもんでしょ
あんな大勢に金使うぐらいなら他に使えるし、何より
主要人物vs六人の同志の1対1の戦いをもっとじっくり観たかったよ…
______________________

もう書き切れません。
しかも、↑に挙げたことって別にちゃんと正そうと思えば
修正出来る内容ばかりなんですよね。
つまり、出来たのにそうしなかった、ということ。
なので原作をしっかり理解していないか、原作をベースにしつつ
ぐっちゃぐちゃにして監督が私的に作りたいものを作ってしまった、
そんな感じじゃないかなと。

この作品がウケたのは、佐藤健の配役とアクションが大半だと思う。
でも振り返れば1作目から正直キャラも描き切れてないし
話は変に作り変えるし、完全に作り手が勘違いしてしまって
いるように感じる。

勿論、過去作も本作も、役者の演技とアクションは素晴らしい。
そこだけは認める。
ただ、それを言ってしまえば同じ役者と予算があれば
しっかりと原作愛がある別の監督ならもっと良いもの、
原作に準じたものが作れたのではないかと思えてならない。

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