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あなたの名前を呼べたなら (2018)

SIR

監督
ロヘナ・ゲラ
  • みたいムービー 180
  • みたログ 213

4.09 / 評価:161件

静かな日常

  • kin***** さん
  • 2019年12月26日 13時22分
  • 閲覧数 556
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

淡々とした日常を重ねて、徐々に男女が惹かれ合っていく描写はとても映画的で心地良いです。主人公ラトナが洋裁を習えることになったあと、像祭りの日のダンス、ふたつの音楽シーンには、人間讃歌と言える躍動があります。他のシーンは全体におとなしく、メリハリがあるので余計心に残りました。

 原題は素っ気なく「Sir」旦那様。邦題はちょっとネタバレ、最初から二人が惹かれ合うのが分かっちゃいますね。悪くはないですけど。

 現代のインド社会で階層を越えた恋愛自体に、どの程度の葛藤があるのか分かりませんが、日本人の感覚よりは相当厳しいはず。字幕では「メイド」や「愛人」「メイドと交際」などとなっていても、元はもっと侮蔑的なニュアンスを持った表現じゃないかな、と思います。俳優たちの演技からそう見えました。

 その点を割り引かないで素直に見ると、男は優しいけれど煮え切らないヤツ、という印象です。本気で好きなら猪突猛進すればいいのに。女も臆病すぎます。そして男の家族も、若い男女が一つ屋根の下に住んだら、間違いが起こるのは分かりそうなもの。
 と、ツッコミたくなるところも若干ありますが、都会の片隅の出来事を丹念に追った脚本と演出、心優しい物語を十分に楽しむことができました。

 印象的だったのは、富裕層の女たちの輝くばかりの美しさ。ラトナを演じた女も美人ではあるけど、雲泥の差。階層の差をまざまざと、記号的に見せてくれます。衣装やメイクだけじゃ、ここまではならないでしょう。
 キャスティングも成功の一因ですね。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 泣ける
  • ロマンチック
  • 切ない
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