とても素敵な、切ない切ない物語
- popo さん
- 2020年7月25日 16時43分
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- 総合評価
この話が日本や欧米だったら、若い子に受けそうなラブストーリーで終わってしまうのかもしれない。でも舞台がインドなので、話の重みが全然違う。
カースト制度は廃止されたと言ってもまだまだ世の中はそうはなっておらず、
使用人とご主人様は決して触れ合ってはいけない関係。
下手したら殺されても文句は言えない。
短い言葉の中にお互いの気持ちが凝縮されており、もどかしいやら切ないやら。
そしてラストが秀悦。
この邦題もいいよね。
そして、ラトナの来ているサリーが素敵。
映画全体が色にこだわっているのか、お洒落な雰囲気もとても良かった。
お相手のアシュビン役の俳優さんも甘いマスクで二枚目。
今迄のインド映画の感じと違って素敵。
女性の監督さんだと知って納得しました。
インド映画に良くある、最後は歌って踊ってハッピーエンド!ではなくて
新しいインド映画の風を感じた。
それにしてもインドの、特に農村の風習は大変なものだとつくづく思った。
未亡人は結婚式には出れない。
未亡人になったら人生終わり。
等々、女性にとっては牢獄の様な生活が待っているのかと…
そんな大変な処だけど、ジェンダーギャップランキングでは日本の方が下・・・って、どれだけ女性が生きにくい国なんだ、日本って国は!
この映画はインドでは正式公開されていないとの事。
それだけ難しい問題なんだね。カースト制度って。
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