秀逸な邦題。インドの身分違いの恋が良い
- Kassy さん
- 2019年8月19日 10時39分
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インドの階級制度や女性の地位の低さをモチーフにした、身分違いの恋を描いた作品。
日本では古めかしさやオーソドックスさも感じたりするだろう。
だが、現代のインドにおいて新しいムーブメントの中で作られているという現代性が良いではないか。インドではこの許されない身分違いの恋が現在進行形だ。
村出身で未亡人の主人公は、村の常識では"終わった人"扱い。
だが、主人公はムンバイで働きながら夢を追いかける。
そんな主人公やインドの女性達に、監督からのメッセージがダイレクトに映画に込められている。
「ここはムンバイよ。自分の人生は自分で選ばなくちゃ。」と。
監督がやってる事は大河の一滴で、いきなり常識を変える事は難しい。
でも、100年後の常識かどうかはわからないから活動し続けるのが大事なんだと思わせてくれる。やっぱりそういった精神を見せてくれるインド映画が好きだ。
女性監督らしいセンスでインドの"可愛い"や"美味しい"が詰まってるのも良い。
でも現代的にするなら、あのいつものインドソングはいらないような気もするんだけどな。
原題の一単語に込められた想いを言語化した邦題は秀逸だと思う。
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