思う気持は壁を越えていく
- nya***** さん
- 2019年8月23日 15時49分
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実際の生活・交わり、慣習などでは、階級の壁を越えることは難しいんだろうが、思う気持ちは壁を越えていく、いや既に越えている、という作品。
そして、実社会でも越えるべきだと訴えている作品だ。
都会と田舎、上流に生まれるか・下流に生まれるか、持てる者と持たざる者、そして未亡人というハンデなど、自分ではなんともしがたい「区別」に絡み取られ、持たざる者は悩みもがくか、諦めて現状に甘んじて生きていくかというインド社会が見える。
その中で、主人とメイドという壁があるが、やさしさや心遣いなどから、互いに思い合うようになる二人、しかし、社会や慣習はそれを許さないし、自分たち特にメイドはそれを分かっていて苦悩する。
主人は壁なんか気にするなというが、それは持てる者の余裕と気づきのなさが言わせるものであり、それがよりメイドを苦しめる。
結局、メイドは主人のもとを離れ、主人はアメリカに渡ることになる、互いに惹かれ傷心しながら。
その後、メイドは主人の計らいで、夢であったファッションデザイナーの道に進み始める。そして、二人の距離が離れたことも手伝い、メイドははじめて「旦那様」でなくその名を呼べるようになる。
二人の心の距離は近くなったが、まだまだ実社会は二人の交際までは許さないだろう、という思いが残った。(例えば主人公もアメリカに渡るとかしない限り二人がいっしょになることは難しい)
毎日の生活の中で、二人の心の交流が深まり、惹かれ合うのがだんだんと見せられますが、二人を応援したくなるとともに、障害を考えると胸が苦しくなってきました、製作者はそういう受け止めを観客に求めてるんでしょうね。
切なくて、希望も見えるけど、大変だなという思いも正直感じた。
みなさんは、どう受け止めましたか。
主人公はプロフィールをみると1979年生まれとのこと。田舎から出て都会で苦労している女性の感じがよく出ていた。
しかし、旦那様の元婚約者とか主人公を雇うファッション業界の経営者の女性は、インドエンタメ映画で見かけるような、とんでもない美女。階級は見てくれも差別するのかと思った。その点、どう感じられましたか。
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