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上映中

記憶にございません! (2019)

監督
三谷幸喜
  • みたいムービー 1,363
  • みたログ 4,221

3.85 / 評価:3,255件

上質な脚本と贅沢なキャストが魅力

  • UrbanDockGoer さん
  • 2019年9月20日 1時21分
  • 閲覧数 1031
  • 役立ち度 22
    • 総合評価
    • ★★★★★

予告編の中井貴一のセリフ「記憶にございません!」だけで何度見ても笑ってしまった。 
もともと三谷幸喜作品は好きだし、オールスターキャストだし、以来公開が楽しみで仕方が無かった。

そして、期待に応えてくれる作品だった。


【物語】
黒田(中井貴一)は目覚めると病院のベッドだった。病院に運ばれるまでの一切の記憶が無かった。自分が何者かも分からなかったが、病院を抜け出して見たテレビで、自分が国民から石を投げられるほど嫌われている総理大臣だということを知る。

ほどなくSPに発見された黒田は首相公邸に連れ戻される。 秘書官の井坂(ディーン・フジオカ)は国政の混乱を避けるため、記憶喪失になったことを国民や家族には知らせず、黒田に公務を続けさせる。 真実を知るのは井坂と他の二人の秘書、番場(小池栄子)と野々宮(迫田孝也)のみ。


家族さえも知らない中、ドタバタと時間が過ぎるが意外な展開が・・・



【感想】
まず、上手いなと思ったのは予告編の作り方。
予告編のほとんどのシーンは序盤からの抜粋。作品の空気だけは十分伝わるが、ストーリーについては全くネタバレしていない。だから、冒頭10分もすると、この話はどう転がるのか全く見えず、ワクワクした。 クライマックスシーンを予告に入れてしまうとんでもない宣伝用予告も時々見るが、予告編はこうあるべきと感心した。


次に作品の核である、笑いの部分だが、ここは期待通り。
三谷喜劇はコントみたいな演出はしない。 マジな芝居の中で笑わせてくれる。 重要なのは役者の演技力。ここででオールスターキャストが生きて来る。

良く見ると、笑いを生み出す役とひたすらシリアスな演技を続ける役とに分かれている。前者は中井貴一、小池栄子、斉藤由貴、石田ゆり子・・・
後者はディーン・フジオカ、佐藤浩一、草刈正雄、・・・

こう名前を並べてみて分かるのは喜劇でありながらいわゆる喜劇俳優は使ってないことに気付く。こういうところも喜劇でありながら、他とはちょっと違う上質な感じを受けるしくみなのかも知れない。


さらにストーリー展開的にも、
「こういう展開か!」
「こんなラスト!?」
という意外性が待っており、ホロリとさせられてしまった。



俺的に良いコメディー作品は2パターン有ることに今気付いた。
パターン1 徹底的にバカやってる作品は最後までバカでいて! 好例は福田雄一作品やクドカン作品。

パターン2 単に笑いだけじゃなくて、ストーリー軸を持った作品にして!



多いのはパターン2だが、ストーリー軸が安っぽい凡作だが、本作はパターン2の欲求に応えてくれている。最後の着地も好き。


ということで、三谷幸喜の脚本力が何より作品の魅力であることは間違いない。 だが、脚本を生かしているのが贅沢なキャスティングだ。 中井貴一と佐藤浩市が顔を合わせるというのも滅多にない贅沢さだし、実力派&旬の役者で良く揃えられたなと思う。 これも三谷の実力なのだろうが。

期待されてキャスティングされた役者達も十分に期待に応えてくれているので、上質な喜劇作品になっている。


若者から高齢者まで幅広く勧められる作品。
三谷作品の中でも上位だと思う。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

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