丁寧に作られてはいるがやや気になる点も。
- kwh***** さん
- 2020年11月24日 20時41分
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- 役立ち度 13
- 総合評価
演出も脚本も大変丁寧で難しい話を分かりやすくまとめていたと思います。主演のおふたりはもちろん、脇を固める役者の方々の演技も素晴らしく、他のキャスティングが考えられない程です。
映画としてはとても面白く満足でした。
しかし、ストーリーが進む展開上の都合だとは思うのですが、声を使われた娘さんが事故で亡くなったのなら警察は動くでしょうし、そうなれば居場所や殺された父親のことも表沙汰になるはず。組織で殺したのではなく民間の方の車で事故にあっていましたから、そこを誤魔化すことは出来ないと思います。また、娘さんは公衆電話で親友に電話しているシーンもありましたが、それができるなら警察に行けばいいのでは、、?
そもそも父親が殺されたから逃げたのに捕まって口封じのために飼い殺し状態というのも納得しきれませんでした。人の命をどうとも思っていないという説明があった人物に捕らわれたのであれば、それこそ家族もろとも殺してしまうのではないか、といろいろ考えてしまい、冷めてしまいました。
物語の結果として、生きていた息子さんのその後の描写は観た人の心を掴んだと思います。わたしも実際劇場で少し泣きました。
これはフィクションであるし、2時間ちょっとで話をまとめなければならないので多少強引なところがあっても致し方ないのかもしれませんが、せっかくいい映画だったのに少し勿体ない、というのがわたしの感想でした。
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