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ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 - (2019)

監督
藤田春香
  • みたいムービー 385
  • みたログ 1,701

4.56 / 評価:1485件

とても地味な名作

  • tjj***** さん
  • 2019年10月30日 1時24分
  • 閲覧数 1455
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

アニメ映画としては、とても地味な作品
派手なバトルは無いし
笑いもクスリとくる箇所が数か所ある程度
そして涙も号泣させると言うより、じんわりホロリとさせる感じ
ストーリーも、生き別れた姉妹の絆を主人公と仲間たちが取り持つという、配給の松竹が昭和の頃に制作してた人情劇風味
昨今の派手に感動した泣いたと宣伝するアニメ映画に慣れた人には、物足りないかも知れない

だが作画のクオリティは超ド派手の超一級品
さすが世界の京アニと言う他無い
とにかく細かく精密
例えば背景に花が描かれたシーン
普通のアニメなら、特別な意図が無ければ、色と形で花と分かる程度で済ませる (人員や日数的に仕方ないことなので責める気は無い)
それが京アニ作品になると、花に詳しい人なら種類まで特定出来るレベルで描き込む

その実写よりもリアル(?)な画風に、ふと思い出したのがルパン三世(アニメ1作目)のエピソード
偽札作りの名人イワノフの部屋を訪れたルパン
机の上の紙幣を見て「何だいこれ?失敗作かい?」
イワノフは答える
「それは本物です」
褒め過ぎかも知れないけど これをアニメでやってのけたのが本作だと思う

私見だが、非日常的なもの
例えば巨大ロボとか、魔法使いとか、ファンタジックな異世界とか
そういうものが出て来ない話は、アニメ映画にする意味が無いと思っている
本作は数少ない例外のひとつ
舞台は架空の異世界とは言っても、20世紀初頭のヨーロッパによく似た世界
魔法も錬金術も架空の生物も存在しない
科学技術や文化も前述の世界同様
例外はあの高性能な義手ぐらい

例の事件の影響か、観客には普段アニメ映画なんて見ないと思われる、年配の人も何人か来ていた
(こちらは関西なんで、被害者の関係者の方かも知れないが)
案外年配の観客には、この作品懐かしいかも知れない
かつて小津安二郎や木下啓介や山田洋次が監督していた、冒頭で田舎にやって来た高峰秀子や倍賞千恵子を笠智衆が「おおよう来なすった」と出迎える
そういう映画に、ある意味雰囲気似てるから

今回の大ヒットは、正直香典票に支えられた一面があることは否定しない
俺自身、京アニのファンと言うほど濃いファンでもないし
京アニ作品はいくつか見てるけど、近作は本作含めて録画するだけして放置してた作品多いし
(公開前に大急ぎでテレビ本編見たけど)
もっとも京アニ作品以外にも、録画するだけして放置してる作品は多い
単純に仕事が忙しくて見るヒマが無いせいで
そんなニワカが言ってはいけないことかも知れないけど
それでもこの作品は、もしも順調に普通に公開されてたとしても、口コミでじわじわと人気出たと確信出来る
少なくとも俺が今まで見た中では、一番美しいアニメ映画だから

詳細評価

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