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ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 - (2019)

監督
藤田春香
  • みたいムービー 345
  • みたログ 1,579

4.57 / 評価:1,389件

重箱の角をつつきます。

  • jun***** さん
  • 2019年11月14日 15時10分
  • 閲覧数 314
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

そろそろ上映が終わりそうなので、感想を書きます。
外伝を読んだのが発売当初だったので結構忘れていると思い、映画を観た後に原作を読み直しました。
いろいろありましたが、そういうの一切抜きで正直に良かったところ悪かったところ書きます。
絵の綺麗さは今更言うまでもないので、書きません。モジスウガタリナイノデタクサンハショリマシタ

まず、この映画は気遣いの足りない脚本だなと思いました。
観客に対する気遣いのことではないです。
イザベラが食事の席でグラスを倒してしまった時、すかさずヴァイオレットがハンカチを女生徒に差し出していましたが、この時のセリフです。
「申し訳ございません。イザベラお嬢様は幼少期にお一人で過ごされることが多く…」
と言いますが、謝ってからまず言い訳が出たことに驚きました。
まず「お召し物は濡れませんでしたか?」ではないでしょうか。
そういう気遣いです。
相手が濡れたかもしれないと思ったから、ヴァイオレットはハンカチを女生徒に差し出したのではなかったのでしょうか?
また、この後にイザベラが食堂から出て行った時にヴァイオレットが「お傍を離れて申し訳ありません」と言ったんですけど、お傍離れてなくない?
ここがどうしても引っかかってしまうのですが、小説読んで納得しました。
そもそもの出来事が違っていました。
原作では転びそうになった女生徒をヴァイオレットが支えて、席まで一緒について行く、のでイザベラの傍を離れたわけであって、今回の映画ではお傍を離れているようには見えません。
あのシーンは原作通りにやるか、もしくはこの「お傍を離れて申し訳ありません」のセリフを変えるべきだったと思います。

食堂シーンの時に「騎士道物語の騎士姫さまみたい」とヴァイオレットが囁かれますが、これも正直「騎士感」をあまり感じていないのにそう言われても…という感じです。
ヴァイオレットのことを騎士姫さまと言うのは、みんなが「守られたいから」と、小説ではなっていました。
イザベラのことだけでなく、転びそうになった女生徒のことを「守った」から、小説では騎士姫さまという言葉が合ったのですが、映画ではそれはありません。
また、小説では舞踏会の前の「一緒に踊ってくれますか?」のイザベラの手を、片足立ちで跪いてとる描写があり、それが一層の騎士姫さま感を演出してくれています。
そこを使わなかったのは何故なのか。
騎士姫さま感の演出が足りない。
ヴァイオレットの見た目に頼り過ぎかなと思います。

喘息の発作でベッドに蹲るイザベラを、ヴァイオレットが薬なのか白湯なのかを飲ませるシーン、あそこに得も言われぬ耽美さを感じてしまいます…。
何故でしょう、とても魅入ってしまいます。

お風呂のシーンでのヴァイオレットの義手が濡れているのが気になります。
錆びないのかな…?
小説だと濡れないように気を付けていると書いていたので、余計に気になってしまいます。
あと、身体が綺麗すぎるのが、気になります。
両腕を失うほどの大戦だったのに、身体に傷一つ無いって、有り得ますか?
傷は癒えたからかもしれませんが、痕は残ると思います。
また、痕があることによってヴァイオレット自身が多くを語らなくても、戦争に参加していたのだと、その痕が語るのではないのでしょうか。
小説でも大小の傷がうっすらと、と書かれていたので、演出の方にそこまで汲んでいただきたかった。
あとー!個人的にはー!小説の挿絵のあれをー!出してほしかったー!!!

イザベラとヴァイオレットが走って校舎へ向かうシーン、木漏れ日の綺麗さに目を奪われてしまうのですが、このシーンでのヴァイオレットの「どこにも行けませんよ」は、イザベラに現実を突きつけるシーンだと思っているので、もう少しヴァイオレットのセリフを強調して欲しかったです。

テイラーがヴァイオレットの部屋で目覚めるシーン、記憶の底にあるエイミーとヴァイオレットを被らせるシーンですが、これはヴァイオレットのポーズをエイミーと同じにしてほかったです。
まったく違うポーズでエイミーのことを思い起こすの?と思ってしまいました。

音楽に、今までにないセンスを感じて、鳥肌が立ちました。
イザベラのところの曲が、緊張感のあるものから段々と柔らかくなるのは、イザベラの心情を表してのことなのでしょうか。

足元に拘りを感じます。
ヴァイオレットとイザベラが初めてダンスの練習をする時の脚の動き(ここ好きな人多いと思います)、あの滑らかな動きを出すために一体何枚の原画が使われているのか…。

原作小説ではテイラーの話は書かれていないので、小説だけ読むと、イザベラとヴァイオレットの関係がまた違って見えるかと思います。
映画は姉妹の絆のお話だけど、小説だとイザベラの気持ちを中心としたヴァイオレットへの想いの描かれたお話なので、気になる方は小説も読んでみてください。

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