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存在のない子供たち (2018)

CAPHARNAUM/CAPERNAUM

監督
ナディーン・ラバキー
  • みたいムービー 360
  • みたログ 760

4.32 / 評価:604件

映画だったのか分からない。

  • tikusaku0813 さん
  • 2019年8月28日 0時28分
  • 役立ち度 10
    • 総合評価
    • ★★★★★

本当に貧困な生活をしてる素人たちに演技をさせて作った作品だと聞いた。
だからなのか、リアルにジリジリ迫ってくる。ゼインの死んだ目、諦めて微笑む妹の表情、いつも追い詰められた顔で力んでる黒人のお母さん。
最初、見るかどうか悩んだ。
精神がダウナーに引っ張られてしまうなら、自分がキツイから。でも、今は見て本当に良かったと思う。気になってる人は絶対に見た方がいい。


あんなに現実を押し付けられて、しかもちゃんと理解している子どもがいるだろうか。自分のことより、小さい子どもを守るゼイン。だけど、お涙ちょうだいにならないのはゼインの叶えられなかった願望をゼイン自身が赤ちゃんに投影してるからなのか。

ありのまま、この映画は本当にありのままだった。見たから勇気がもらえる、とか感動するとか可哀想で悲しいとか、そんなんじゃない。
とにかく見て、ありのままを感じるしかない映画だった。
ゼインの死んだ眼差しと、タイヤだらけの屋根と、砂糖をぶっかけただけの氷。
薬をすりおろして、夜中に売って歩くゼインの小さい背中。ママが恋しい赤ちゃんに、Tシャツをまさぐらせるゼインの姿。会えなくなったお母さんが泣きながら絞る母乳。
私たちウスノロな日本人にできることなんて何ひとつない。私達のどんな説法も優しさも、ゼインの前では全て粉々に砕け散る。ゼインが生きてる世界には、机上の空論など一ミリも入り込めないのだ。
唯一、黒人の赤ちゃんの笑顔だけが救いでした。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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