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見えない目撃者 (2019)

監督
森淳一
  • みたいムービー 322
  • みたログ 1,257

3.91 / 評価:1,093件

最近の邦画の中では

  • kin***** さん
  • 2019年10月8日 10時43分
  • 閲覧数 771
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

きちんとした作品だと思います。公開中の「台風家族」や「アイネクライネナハトムジーク」はとても映画と呼べる代物ではなかったので。
 監督の映像センスはなかなか、ある世界観を作っていると思います。(スローモーションの使い方、白バックに線画で微かな視界を示すセンスは除く)脚本はご都合が多くてダレますが。刑事たちはあっさり殺す犯人が、吉岡里帆と高杉真宙に対するときは、ゆっくりとマヌケな追い詰め方しかしません。吉岡高杉コンビも、わざわざ危険の中に飛び込むアホ行動が多いです。
 
スマホのカメラを目の代わりにして、地下鉄に逃げ込むのはアイディアとして面白いですが、「◯時の方角」とか言って簡単に逃げるのはやっぱり無理がある。犯人の方も走れば簡単に追いつけますよね。
 同じく、ラストのお屋敷でスマホを使って犯人をおびき出して閉じ込めるのはアイディア倒れでうまく活かせていない。その後、力づくで脱出した犯人は、吉岡里帆を殺す気なら簡単に殺せそうなものが、そうしないというご都合。この辺のアクション描写は甘いですね。
 盲導犬が主人を守るため吠えるシーンは、感動しました。盲導犬としてはあり得ない行動ですが、そこは映画ですからアリだと思います。そのパル君が刺されてしまうのが悲しい。ラスト生きていることが分かってホッとしました。

 警察の内部資料補導記録等が未だ紙ですが、実際はどうなのでしょうか。また警視庁管内の刑事が「千葉にいたとき」とセリフで言っていますが、これはあり得ないと思うのですが… その辺の考証が弱い。

 さて見終わって思ったのですが、今ひとつ物語に引き込まれないのは、動機が弱いからだと思います。吉岡里帆が、少女誘拐と思われる現場に遭遇して、警察にはろくに相手にされないのに誘拐だと確信して行動していく、この行動の原動力がよく分かりません。もと警官であり、弟を事故死させてしまった後悔、というだけではピンと来ないんですね。ラストで「レイサ」の源氏名で呼ばれた少女の生死が重要な心理的要素になるべきですが、イマイチなっていない。事故死させてしまったのは妹で、その状況と誘拐の状況に何か似たところがあった、とか、「レイサ」は実は高杉真宙の彼女だとか、そういう因縁が必要な気がしました。
 それもやりすぎると、因縁話に傾いた古臭い映画になってしまうと思いますけれど。

 いずれにしろ、最近の邦画の中では上の部類と思います。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • パニック
  • 不気味
  • 恐怖
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