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マチネの終わりに (2019)

監督
西谷弘
  • みたいムービー 764
  • みたログ 2,565

3.78 / 評価:2040件

急にどうした?の嵐。

  • モルゲンロート さん
  • 2020年9月6日 0時02分
  • 閲覧数 1171
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

原作は未読。

でも恐らく、長い原作のポイント、ポイントをかいつまんで
2時間の脚本に仕立てたのだろうなと想像します。

そのかいつまんだポイントが、うまく線として繋がらなかった印象です。

あと、主人公のギタリスト・マキノがあまり魅力的ではない。

2人の出会い、コンサート後の楽屋前のシーンで
一目で彼は洋子を気に入ったように見えましたが、
なんで急に?見た目ですか?

まだ殆ど会話もない状態で気に入っているので、
単に洋子の見た目を気に入っただけの中年男になっている。
そこで主人公マキノの魅力が半減されている。


パリでの再会で、いきなり洋子に告白を始めるが、
その内容も余りにも唐突ーー。

急に何を言い始めるの。伏線作らなきゃ。


2人がすれ違うことになってしまった雨の日の病院・LINEの流れも、
説得力が薄く、
観てる我々観客側で、自分ならこういう場合はこうする、と
うまくこの状況を処する方法を想像し、
なぜマキノはそうしないのかと、イライラが募る。

(私なら病院へ行く前や道中に彼女に電話orLINEする、
 携帯紛失後ならバスターミナルに電話して彼女を呼び出してもらう。)

そして、こういう大事な場面でマネージャーに頼ってしまうマキノという男に
やはり魅力を感じない。


ともかく2人をここで別れさせたかったんだろうが、
今時、携帯がなかった時代のような、すれ違う別れさせ方には無理がある。

そして、その原因となったマネージャー。
急に、何年も経って子供も出来ていながらの、懺悔の告白。

急にどうした。

彼の才能を愛し、彼の復活を願っての行動?
逆効果でしょ。
普通、彼を思うなら、そのタイミングでは告白できない。

そして1番見たかった、妻にLINEで懺悔されたあと、
どんな顔して、この夫婦は会ったのか。
マキノは妻に、何を言って、どう折り合いをつけて
二人は暮らしてきたのか?
そこは見せてくれないと。 省略していい部分じゃない。

(そもそも、こんな重要なことをLINEで済まそうとする安易さ、
 そして、その後、夫婦が対面するシーンをすっ飛ばす安易さ、
 作り手も雑なら、描かれた人物も雑)



こんな風に、原作の出来事部分だけをかいつまんで
脚本を作っていったから、
物語が、つまりは登場人物の心が、自然に流れていっていないんだと思います。

そして登場人物の心情に違和感があるから
観てるこっちも共感できない。

とても残念でしたーー。


映像と音楽、石田ゆり子さんは素敵でした。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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