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北の果ての小さな村で
2019年7月27日公開

北の果ての小さな村で

UNE ANNEE POLAIRE/A POLAR YEAR

942019年7月27日公開

bakeneko

5.0

ネタバレクーン(もっもういいでしょ 返して)母犬

グリーンランドの田舎村にデンマークから教師としてやって来た青年を狂言回しにして、北極圏の自然と暮らしを映し出してゆくーセミドキュメンタリー作品で、主人公と共に極地体験ができます。 ロバート・フラハティが1922年に手がけた、記録映画の原点とも言える「極北の怪異(ナヌーク)」から約100年経った極地方の自然と暮らしを映し出してゆく映画で、高感度カメラが捉えた光景は、 夏は-澄んだ空気と強い紫外線、碧い海に浮かぶ氷塊、鯨の潮吹き 冬は-猛吹雪を走る犬橇、真っ白な世界、氷でできたイグルーの中 …といった自然や人為風物と日本人とそっくりな素朴な人々の生態を魅せてくれます。 また、デンマーク(=欧州)の現地への上から目線や価値観の違いも華燭なく映し出されていますし、冬に死んだ者は(土が凍結して掘れないので)夏まで氷室に保棺しておく、犬橇の犬は夜間縛っておくーといった生活習慣や、釣れる魚(オコゼに似ています)や花まで興味津々の作品で、サングラスが欠かせないファッションも100年前に比べて進化しています。 特筆すべきは登場する動物のかわいらしさで、特に犬橇のワンちゃんの生まれたばかりの子犬と母犬の愛情には心が癒されますし、狩りに出た現地人が獲物の白熊が子連れなのを見て“撃つなよ♡”という場面もほっこりしますし、鯨がすぐ近くを潮を吹いて泳ぐ光景は雄大ですよ! また、現地人は主要な獲物であるアザラシさんに対しては可愛いと感じないらしく、何度も容赦ない描写が出てきますから、アザラシ好きの方は鑑賞をご遠慮ください! ねたばれ? 水じゃなくて、雪で物を洗うんだ!

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