あらすじ・解説
結婚4年目の妻(シルヴィア・モンフォール)は、夫(フィリップ・ノワレ)の故郷であるフランス南部の漁村ラ・ポワント・クールトを初めて訪問する。彼らの仲はぎくしゃくしており、愛について言葉を尽くして語り続ける。
シネマトゥデイ(外部リンク)
作品レビュー(2件)
- 一人旅
3.0点
アニエス・ヴァルダ監督作。 ジャック・ドゥミの妻で“ヌーヴェルヴァーグの祖母”と呼ばれたアニエス・ヴァルダ監督の長編デビュー作で、南仏の漁村を訪れた夫婦の行く末を見つめています。 結婚4年目を迎えた倦怠期の若い夫婦が、夫の故郷である南仏の漁村を訪れ、村を散策しながら二人だけの会話を地道に重ねていく様子と離婚寸前にあった夫婦に訪れていく心境の変化と希望的未来の兆しを、漁村に生きる地元民の日々の営みの様子と交互に映し出していく“夫婦ドラマ”となっています。 ロベルト・ロッセリーニの『イタリア旅行』(53)を彷彿させる、倦怠期夫婦の小旅行を即興的に描いた作品で、村を散策しながら愛に関する観念的な会話でお互いの本音を探り合う夫婦の風景を描いています。夫婦が村中を歩き回りながらひたすら会話を重ねる様子と並行して、汚染された湖で漁を続ける地元の人々と違法な漁に目を光らせる衛生局&地元警察の対立や村中の人々が見物に訪れる水上槍試合のお祭り風景といった、漁村で逞しく生きる市井の人々の哀歓の日常を丹念に描写していきます。倦怠期夫婦の“静”と地元の人々の“動”の対比が鮮烈で、無数の観客で賑わう水上槍試合の圧倒的な熱量は、沈み込んだ夫婦の心と絆を否応なしに浮上させていくようです。 主人公の夫婦を演じたフィリップ・ノワレ&シルヴィア・モンフォールが南仏の開放的な情景とは対照的に繊細で陰鬱な演技を見せていますし、主演二人と共に撮影に参加した地元の人々の素朴な演技も光っています。
- ken********
3.0点
1954年のモノクロ映画。 海辺の村に戻ってきた夫と妻の話。 夫婦のやりとりはいつの時代も一緒な感じよね。
スタッフ・キャスト
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