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家族を想うとき (2019)

SORRY WE MISSED YOU

監督
ケン・ローチ
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3.96 / 評価:434件

選挙権労働権の先駆者がこんな状況に

☆1119
原題< Sorry we missed you >2019年wild bunch
BBC BFI CANAL+(英仏ベルギー)
原題:不在連絡のお知らせ

主役の父親が悪人ではないのだが
不器用で状況判断力もない
「生活保護は?」俺にもプライドがある飢えたほうがマシ
立派だなリッキー まさに勇敢な兵士だ
基本の話をしとこう君を雇うわけではないオーナー制度だ
(20世紀の雇用法体系のスキを突いた資本家に利益が集約される制度)
うちと契約し運送サービスを提供する
あるのはルールだけ


訪問介護をする妻のアビーも
まともな介護も出来ないシステムで薄給

スキャナーで全て管理され壊したら弁償

ペットボトルの尿瓶(展開の示唆になる)
配達先が移転してたり
路上駐車で取り締まられそうになったり
(ここで言い争いをするのが鈍感リッキー)
ID提示を求めても出さない客
ワンコに襲われたりトラブルも多い
しかし受取人が病人だと部屋の中まで荷を運んだり
彼は本質的に良い人間
マンユーのユニフォームを着て<敵地>ニューカッスルで
言い争いをするリッキー
(彼の無遠慮や繊細さに欠ける部分が滲み出てる)

ライザが食事の片付けをしたり貧困層は親に
勉強を見てもらえないだけではなく、これ以外でも
家庭内での雑事が多く勉強に集中できない事が普通で
貧困が貧困の連鎖に繋がる。

<交代要員>
オーナー制なのに休みもなければ勤務体制を選べない

アビーの訪問介護利用者も我がまま
時間がかかりすぎ

デポのボスの本業は警官で威張り散らすのが上手すぎ

炭鉱スト(ケンローチのライフワークとも原点ともいえる)

セリフで家族を語ることでイギリスの歩んできた歴史
8時間労働制が崩壊してる

父親のジャケットを売ってまでスプレー缶を買い
ペインティングするセブ
彼がいう事は屁理屈99.99%通用しない

自己責任 自分で選んでそうなる
父親と息子が反抗期だけでは説明出来ないほど
親子関係が崩壊してる。

娘のライザと一緒に配達し彼女はチップを貰えるほど
受け取り人には可愛がられる
スキャナーのシステムを構築するのは
<トイレに行かない>眼鏡のコンピューターオタク

訪問介護のシフトも勝手に組み込まれ
選択肢がなく残業代は払われない

2分間運転席から離れても警告音がなる

中食(惣菜)を買って一家で囲むのと
トラックで一緒にモリーの突然の
訪問介護依頼に応えるのが唯一の団欒
(唯一心が温まるシーン)依頼者にも良い人はいる

セブが学校で怪我をさせ相手に怪我をさせ両親が呼び出される
配達で学校に間に合わずセブは停学14日
それを覆されなかったとアビーを責め夫婦仲まで冷める

休みも貰えずフランチャイズだからとルールには
隷属させられる。

正直<これでもか!!>というくらい不幸と事件の
連続で鑑賞していて楽しい作品ではない。

「どの家族にも問題はある」
映画の中のエピソードは実際にそれらの
会社や社会地域で起こってるリアルな事実
(ケンローチの作風)
俳優達も素人だったりセミプロ程度で
有名人ではない。

セブが万引きで逮捕され勤務中のリッキーに電話
妻も手が離せず、リッキーのボスが寛大に許すはずがなく
トラブルになって駆けつける(保護者が来ないと起訴)

初犯なので不起訴にはなる/警告書、警官が立派で諭す

家に帰って説教をされてるセブがスマホをいじりながら
聞くので余計に怒る家を出て行くセブ、夫婦仲まで悪化する
夜中に帰ってきて家族の写真で父リッキーの
部分だけスプレーで×をする、そして
仕事に行こうとすると車のキーがなく、またも制裁金
セブが帰宅したのでキーを返せと言って
セブも言い返しぶん殴る
1人外にいたリッキーに娘のライザから電話で
帰宅してといわれ戻る、ライザが車さえなくなれば
昔みたいに戻れると思い実は彼女が隠していた。

やっとで仕事に戻ったリッキーだが
疲労困憊で居眠り運転をしでかす上に、
配送中でピーをしようとすると
後ろから強盗に遭い大怪我をする、
病院でマロニーから弁償金の話の
電話が来る、さすがにアビーが逆ギレ
さすがにセブも父親を心配する

出勤しようとするリッキーを家族が止めるが
振り払って走り去るシーンで終わる
その後は想像に任せるが片目がつぶれ
幸せなハッピーが待ってるとは思えない


イギリスの新自由主義は経済的には成功でも社会的には大失敗で
国民の疲弊がEU離脱につながりイギリスの国際的な地位低下を招いた、
イギリスが国際的に評価されていたのは大英帝国の経済力影響力では
なくそのシステムや姿勢がまだ残っていた民主主義や議会や
法慣習や調整能力だった(コロナでユニセフに食糧支援をされるほどになった)

日本も小泉政権後の自己責任社会で高収入層と貧困層の分断や
様々な問題(少子高齢化や極右差別主義の跋扈弱者切り捨て
弱い者に強く強い者に弱い不正も多い)
など本当に正しかったのか?

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 泣ける
  • 悲しい
  • 絶望的
  • 切ない
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