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上映中

パラサイト 半地下の家族 (2019)

PARASITE

監督
ポン・ジュノ
  • みたいムービー 1,143
  • みたログ 2,383

4.01 / 評価:1,826件

超えられない境界線

  • jpc***** さん
  • 2019年12月29日 18時15分
  • 閲覧数 3236
  • 役立ち度 22
    • 総合評価
    • ★★★★★

富めるもの、貧しきもの、その差は何だろう。
親が金持ち?貧乏?
頭が良い?悪い?
遺伝子が優れている?劣っている?
努力?怠惰?
器用?不器用?

この映画は臭いだと言う。
底辺に生きる者たち特有の臭いがあると。
その臭いがするものは、貧しきもの。貧しきものからは地下の臭いがすると、この映画は言う。富めるものとの絶対的な境界線があり、それが臭いなのだ。だからといって貧しきものが不幸で、悪人だともこの映画は描いていない。貧しい中で小さな幸せを噛みしめながら生きている家族を描いている。ただ家族はその小さな幸せに満足できずず、欲求をエスカレートさせ、ある事件をきっかけに転落していく。それでも彼らは悪人ではない、誰しもが持っているちょっとした欲が増幅してしまっただけだ。ただ、その転落に見え隠れするのは、貧しきものの抗えない現実、いくら洗っても流せない臭い、富めるものとの境界線だ。そう考えると、ラストシーンはとても悲しいものに思えてくる。
ポン・ジュノ監督はいつだって底辺の人間からの視点で物語を描く。底辺に生きるものが、がむしゃらに生きる姿を描くことで、人間の業をスクリーンに映し出してくれる。善悪を超越した、人間とは何なのかを見せてくれる。

ポン・ジュノ監督はこの映画で、映画祭の中でも世界で最も影響力のあるカンヌ国際映画祭を制した。「殺人の追憶」「母なる証明」とすでに大傑作を撮ってしまった監督なので、個人的には「今さら?評価されるのが遅すぎる」と思ってた。ポン・ジュノという名は、世界映画史に刻まれるべきだし、その名を後世に残していかなければいけない人だと思う。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • パニック
  • 不気味
  • 知的
  • 絶望的
  • 切ない
  • コミカル
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