シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢
L'INCROYABLE HISTOIRE DU FACTEUR CHEVAL/THE IDEAL PALACE
あらすじ・解説
フランス南東部の田舎町で、村から村へと郵便物を配達するシュヴァルはある日、愛する娘アリスのために宮殿を建てることを決意する。寡黙な男の奇想天外な挑戦を村人たちは笑うが、彼は黙々と石を運び、積み上げていく。しかしシュヴァルに過酷な運命が待ち受けていた。
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作品レビュー(24件)
- MOON
4.0点
愛する奥さんと出会えて人生が変わり、これほど充実した毎日が送れるなんて最高じゃないでしょうか。 でもやはり傍らには愛する人たちに居て欲しかった…とても切ないです。 この映画に出会えたことで不思議な幸福感に包まれました。 ありがとうございますって言いたくなります。
- fg9********
4.0点
…あらすじは、横着をして、解説の次のとおり。 『フランス南東部の田舎町で、村から村へと郵便物を配達するシュヴァルはある日、愛する娘アリスのために宮殿を建てることを決意する。 寡黙な男の奇想天外な挑戦を村人たちは笑うが、彼は黙々と石を運び、積み上げていく。 しかしシュヴァルに過酷な運命が待ち受けていた。』 ラストのキャンドルに照らされた宮殿の荘厳な美しさに眼を奪われる。 この俯瞰図の美しさが本作の頑迷なまでの愛おしさの全てを物語っている。 徒歩での郵便配達仕事の傍ら、1879年から1912年までの33年間、 9万3000時間を費やして完成したのだ。 愛する奥さんとの間に授かった愛娘・アリスだったが、武骨なシュヴァルは娘とどう向き合っていいのか分からず、その思いのありったけを宮殿建設に注ぐのだった。 何ら建築の知識など持ち合わせてはいなかったが、路傍で拾った石くれを漆喰で塗り固めては、雨の日も雪の日も宮殿作りに勤しむのだった。 頭の中では、色々なアイディアが湧きたっているのだろう。 いや、それこそ天啓に導かれたものかも知れないな。 細部に至るまでの緻密さは尋常ではない。 そんな彼は、村人からは変人扱いされ、娘も学校の友達から風変わりな父親故に揶揄われてしまっていた。 でも、アリスはそんなことなどチットモ気にせず、作りかけの宮殿の中で2人でかくれんぼするシーンはホンワカしたな。 と思いきや、そんな幸せは束の間で、娘は肺炎だったかで亡くなってしまうのだ。 シュヴァルの慟哭はアワレだったな。 それにもめげず、いや、亡くなった娘のためにも更に宮殿作りに夢中になるのだった。 そんな彼を、奥さんだけが優しい眼差しで見詰めていた。 後はもう、冒頭に書いた通り、細部に至るまで拘った宮殿の美しさに魅入られるだけだ。 シュヴァルの不器用な愛が一杯に詰まった、また、彼を支え続けた奥さんの愛情も後押しした宮殿に、幸あれと祈りたくなった。 なお、本作は実話だということに驚かさる。 シュヴァルの死後、この宮殿はアンドレ・ブルトンを筆頭にピカソなどからも絶賛され、1969年にはフランスの重要建造物に指定されたらしい。 久しぶりで魂が奇麗に洗われる作品に出合い、大いに見応えありの4.4点といったところかな。 (メモ 総レビュー数:3948件、2021年度56作品目)
- cha********
4.0点
ネタバレとても美しい
このレビューにはネタバレが含まれています。 - arl********
4.0点
美しい映画でした。映像も見事。実話なんですね。
- cil********
2.0点
ただの変人だなぁという感がぬぐえないまま話が進行 そこに家族愛を乗っけられても全く共感できず フランス映画の典型
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