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ヒンディー・ミディアム (2017)

HINDI MEDIUM

監督
サケート・チョーダリー
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3.83 / 評価:52件

現代インド版『ベリッシマ』は…

  • 一人旅 さん
  • 2020年4月11日 10時58分
  • 閲覧数 166
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

サケート・チョーダリー監督作。

娘を名門私立校に入学させるべく奮闘する夫婦を描いたコメディ。

ルキノ・ヴィスコンティの『ベリッシマ』(51)でも描かれた“お受験戦争”を題材としたインド産コメディの快作で、幼い一人娘をデリー屈指の名門私立小学校に入学させるべく、あの手この手で奮闘する富裕層夫婦の姿をユーモラスに描いています。

お受験に対する親の情熱と執念は万国共通のもので、それは現代のインドにも当て嵌まることが分かります。やはりインドにおいても、“名門校入学=勝ち組の条件”と認識されているようで、本作に登場する若夫婦も大切な一人娘の幸せを願うあまり行き過ぎた行動に出てしまうのです。

本作が普通のお受験コメディとは一味違うポイントは、商売人の富裕層夫婦が“貧困層のための受験枠を利用する”ということ。貧困であることが受験の要件になっているため、あろうことか夫婦は貧困地区にわざわざ引っ越して、実際に貧しい暮らしを実践することで貧困層を装うのです。豪邸で贅沢な暮らしをしてきた夫婦の“貧乏体験”がコミカルに描かれていて、隣人の気のいい夫婦との交流も見所となっています。

一方で、夫婦の自分本位な行動は、本当に貧しい人々の子どもから教育を受ける権利を奪っているという事実を浮かび上がらせていきます。自分の子どもさえ幸せならそれでよいというミーイズムからの脱却がテーマとなったインド産お受験コメディで、お受験は子ども以上に親(同士)の闘いであることを再実感させてくれます。

詳細評価

物語
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