ここから本文です

CLIMAX クライマックス (2018)

CLIMAX

監督
ギャスパー・ノエ
  • みたいムービー 79
  • みたログ 156

3.01 / 評価:114件

ダンスとバッドトリップ、悪夢の一夜

  • たまごボーロ さん
  • 2021年8月9日 20時15分
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

Netflixで鑑賞。ギャスパー・ノエ作品の中では見やすい部類だと思う。尺もタイトだし。
ダンスパフォーマンスのリハシーンは見応えがある。ソフィア・ブテラ以外は全員本物のダンサーとのことで、いろんな種類のダンスが見られる。
統率された美しいフォーメーションと鍛え上げた身体能力を見せつけられた後、無秩序な狂乱の一夜がやってくる。誰かが酒にLSDを混ぜたらしい。バッド・トリップにたうち苦しむ様は見てられないのだけれど、暗黒舞踊っぽくもあって芸術的といえば芸術的だ。

筋らしい筋といえば、「誰かが酒に薬物を仕込んだせいで全員パニック」と言うだけのことなのだが、冒頭のダンサーたちのインタビューにも、後の阿鼻叫喚の伏線がバチバチに入っていたりして、よく出来てるなと思った。インタビュー場面のTVの周りに積んであるビデオや本のチョイスも目配せになっている。
彼らは薬のせいで別人格になってしまうわけではなく、「シラフの時から垣間見える危ういところ」が丸出しになり凶暴化する、という風に見える。セックスのことばかり言ってた人は性的な行動に出るし、発言が暴力的だった人は暴力をふるう。「このお兄さん、妹にベタベタし過ぎでは」と見えた兄は妹をレイプしようとしたりするのだ。ドラッグ表現がどの程度リアルなのかよくわからないが、怖い話だと思う。
特に後味が悪いエピソードは、たまたま巻き込まれてしまった子供の悲劇だろう。映像でこそ見せないものの、本当にイヤな気持ちになる。

オチで犯人がわかっても、「なぜ?何のために?」と謎が深まる。あの犯人は本当に何がしたかったんだろう(ドラッグは嫌い、というインタビューの前振りが効いてくる)。悪魔的に、ただカオスを引き起こしたかったのだろうか。
面白いかと言われたら「うーん」と困ってしまうけれど、不思議な映像体験だった。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 不思議
  • パニック
  • 不気味
  • 恐怖
  • 絶望的
  • セクシー
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ