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CLIMAX クライマックス (2018)

CLIMAX

監督
ギャスパー・ノエ
  • みたいムービー 77
  • みたログ 152

3.00 / 評価:113件

安易に鑑るべきじゃない

  • aha******** さん
  • 2019年11月4日 14時55分
  • 閲覧数 1991
  • 役立ち度 8
    • 総合評価
    • ★★★★★

私はギャスパー・ノエの大ファンで、すべてソフトを持っているくらい好きです。

だからかなりひいき目に見てしまいますが、この映画は(彼の映画すべてに言えますが)映像と音楽だけが見どころではありません。

ギャスパー・ノエの作品には毎回一貫したテーマがあるのです。

生と死、あるいは善と悪は表裏一体で、醜いものから美しい結果(その逆も)が生まれるということ。

ある種のリアリティやグルーヴを追及しているために、観客を楽しませるための不自然な脚色したストーリーを排除しているので、映像と音楽ばかりがフィーチャーされがちですが、それは彼の作品のほんの一面でしかありません。

しかし、ギャスパー・ノエの類まれなる映像センス(特に色彩感覚とカメラワーク)やダフトパンクの担当する音楽がいつも以上に素晴らしく、キャスティングも最高なので、今回はその部分がやや前に出てしまっています。

そのため、映像として楽しむ映画として鑑賞した人には「けっこう良かった」くらいの感想にはなりますが、ハリウッドのエンタメ映画と同じ観方をする人には「ダンスシーンだけのクソ映画」程度の感想にしかならないでしょう。

はっきり言ってそれは安易な鑑賞です。

ストーリーの大まかな流れは、人種も出身も思想もバラバラだが同じ情熱を持ったダンサー達が、同じ目標のために素晴らしいダンスを完成させるが、アルコールとドラッグによりやがて目的が曖昧になり、互いに傷つけあってしまうという話。

生きることの表現としてダンスをしていたのに、ドラッグというきっかけで死に向かって行ってしまうのです。

ダンサーというのは特異な人種で、体ですべてを表現するアーティストです。

リリカルでもロジカルでもなく、極めて身体的に生を表現するダンサーたちが動かなくなってしまう結末。

集団でトランスしたのがダンサーでなければこの映画は成立しないのです。

キャラクターが多く映像が特徴的なので、確かに物語の存在が希薄な印象を持ちやすいかもしれませんが、「中身がない」「物語がない」という指摘は見当違いだと私は思います。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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