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米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯 (2019)

監督
佐古忠彦
  • みたいムービー 65
  • みたログ 37

4.31 / 評価:32件

ガジュマルの木のように

  • chu***** さん
  • 2019年9月8日 2時36分
  • 閲覧数 290
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

今回の感想文は、「米軍が最も恐れた男/その名は、カメジロー」と「〜/カメジロー不屈の生涯」の二本分が混じった感想になってしまっております。ただし、今回ユーロスペースで観たのは「不屈の生涯」です。

不覚にも涙してしまった。

今、沖縄が日本に返還(帰属)された年を言える人はどれほどいるだろう。
私は、偶々、この日が自分の人生において大事な日であるため、幼年期より、この年と日を諳んじることができた。
だが、もしそういった偶然がなかったら私は返還の年を言えただろうか。
そう思うことは多い。

沖縄の戦後は終わったのだろうか。
内閣総理大臣 佐藤栄作氏が平和賞を受賞したことを知ったとき。
なにをもって平和賞の受賞だったのか、彼の努力とは到底思えず教師に問うたが、佐藤栄作首相が非核三原則を唱え沖縄返還をさせたのだ、の一点張りだった。
両親に問うた。
一作の著書を紹介された。
その本こそ「民族の悲劇」
瀬長亀次郎氏の著書であった。
が、当然学校の図書館にはなく、
市立図書館では書庫であった。
ひめゆりの話も沖縄戦の本もあったが、なぜかこの本は誰でも閲覧できる棚になかった。
(そもそもなぜか家から紛失していた)

沖縄とは日本国にとってなんなのか。
カメジローは言う。大和政府、と。
さにあらん。
今は沖縄という地域は、かつて琉球とよばれた。独自の文化とアイデンティティをもつ民族地であった。
いつから日本になったのか。
あれは植民地と呼ばれるべき支配ではなかったか。琉球びとは帝國臣民となりUSAの被占領民となり、また日本国民と名を変えた。
呼び名が変わっただけではないのか。
ころころと支配の地位の譲渡が人々の頭の上で行われるだけ。
今に至っても、日本政府と本州人の態度は、外国でいうところの宗主国と植民地のそれとそっくりだ。
皮肉なことにカメジローに民主主義の概念を教えたのは、USAの圧政であった。

カメジローの一生は、私に様々な想いを抱かせる。
「不屈の生涯」のナレーションは役所広司と
山根基世。
音楽は坂本龍一が参加している。
初出典はTBSの製作で2016年にTV放映されたもの。その後2017年それを基に、再構築追加取材、TVでは放映されなかった映像も加え映画として上映となった。
本作は映画としては続編にあたる。
主にカメジローの日記を軸としている。

今、沖縄で声を上げる人々への、まるでネガティブキャンペーンのような声がネットでは溢れている。
そんな人にこそ、瀬長亀次郎氏の生涯をかけた戦いを知ってもらいたい。
良心が疼かないか。

ガジュマルの木が大地にしっかりと根を下ろすように、と願ったカメジローの言葉は、沖縄の人々に根を張った。
そんなカメジローの同士たちを、どうして愚弄できようか。

平和とはなにか。
カメジローは国会で問う。
ノーベル平和賞とは、彼にような人間がもらうべきものだろう。
あらためてそう思った。

詳細評価

物語
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