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AI崩壊 (2020)

監督
入江悠
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3.56 / 評価:1711件

崩壊してるのは日本映画の発想力では?

  • ROCKinNET.com さん
  • 2020年2月23日 23時13分
  • 閲覧数 1413
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

囲碁将棋で人間がAIに勝てなくなって数年が経過する。アレクサは家のこと何でもしてくれる。AIの進化はとどまることを知らない。旬なテーマと言えば都合良く聞こえるだろうが、果たして本当にそうか?

AIが暴走し人間の生死まで決めたらという発想に近未来的なリアリティを感じる人もいるようだ。だが、今更感が凄い。68年のキューブリック作である『2001年宇宙の旅』で人工知能「HAL」が、既に暴走し人々を恐怖に貶めた。そこに人間以上の存在であるAI誕生の予見的なSFの醍醐味と、そういった技術開発に勤しむ人間は何処に向かうのか?という哲学的なテーマ姓があった。52年も前の話である。それと同じような話を、2020年のAIが普及している今やっても、正直SFとしての新鮮味に欠ける。
これがまだ20年前の映画だったら、SF映画として賞味期限切れ前で楽しめたんだろう。崩壊してるのはAIでなく日本映画界の発想力。

また、こういう日本のアクション映画を見ると、予算云々の話もあるだろうが、やはりチープに見えてしまう。近年中に唐沢寿明主演で、リメイクがされるらしい『24 -TWENTY FOUR-』の日本版が心配になってくる。けど、戦隊番組でさえリアルな爆破をやってることを考えると、アクションの地味さは、監督の演出力不足と思わずにはいられない。何も『007』や『ミッション・イン・ポッシブル』を作れと言ってる訳では無いのだから。

賀来賢人や三代目の兄ちゃんなど、社会的に、そのポジションにいくには若過ぎるだろっていう無理な設定も、イケメン俳優起用してれば興収に影響するだろうという安易な発想が垣間見れて興醒めだ。ハリウッドなら、相応の年齢の俳優を起用するだろう。国内でウケることだけを考えているからこうなる。

黒幕が誰かは記さないにせよ、この犯行動機が、弱者を「生産性」で片付けるというところは、相模原の障害者施設での事件の発想でありタイムリーだと思う。それを悪とするが監督の意見であるなら、大いに賛同する。また、結局はこの映画はAI肯定なのか?否定なのかも明確にして欲しかった。原発同様に暴走した際に人間の手に負えない物の危惧を描いてるわけだから、批判的とは思えるが、最後に記者に「こんな騒ぎがあっても、AIの進化を支持するか」と質問された、大沢たかおの「分からない」という意見が中途半端で消化不良である。作家としての意見は描いて欲しかった。

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