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死体語り (2018)

MORTO NAO FALA/THE NIGHTSHIFTER

監督
デニソン・ハマーリョ
  • みたいムービー 7
  • みたログ 8

3.29 / 評価:7件

性悪女は死ぬと更にパワーアップ!

  • bakeneko さん
  • 2019年10月30日 14時22分
  • 閲覧数 542
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

治安の悪いブラジルならでは?の異色ホラーで、司法解剖の助手をしている死体の話を聞くことのできる男が、タブーとなっている能力で得た死者の情報を用いた為に起こる怪異現象を、凶悪犯罪による死者が日常茶飯事のブラジルの状況の中で見せてゆきます。

死体安置所でいつも夜勤をしているステーニョ(ダニエル・デ・オリヴェイラ)は、死者の話を聞くことができる能力の持ち主だった。ある夜、ギャングの内輪もめで殺された死者から彼の妻のオデット(ファビウラ・ナシメント)がバーの店主と浮気をしていることを聞かされたステーニョは、死亡したギャングの兄を騙して店主を殺させるが、巻き添えで居合わせた妻のオデットまで殺害されてしまう。怨霊となったオデットはギャング達を惨殺した後に、ステーニョと子供たち&店主の娘のララ(ビアンカ・コンパラート)まで地獄に連れてゆこうと襲ってくる…というお話で、映画の前半は「シックスセンス」の少年の様に死者とコミュニケーションできる奇異現象が醸し出す怪奇な雰囲気を、後半は自分の生前の行状を棚に上げて怒涛の攻撃を仕掛けてくる悪妻の恐怖で圧倒してくれる怪奇映画であります。

最初は自分が死んだことが理解できない―死にたてほやほやの霊の発言はリアルですし、“死霊の祟りを逃れるには、生前の遺物を全て消去しなければならない”-という御呪いは、日本でも魍魎からの身の守り方と共通しているなど、合理性と神秘性が混在するブラジル人の死後感覚が独特の味を出しています。そして、“あなたのことは、こちら(死後の世界)では有名よ!”というセリフも、あの世世界にも情報網や掟があることを示していて、現世と霊界がつながっている=キリスト教ではない仏教的な世界観も東洋的なものを感じさせ、日系人や現地人の死生感がブラジルの霊界の思想に影響を与えていることも興味深く示されています。

先進国よりも死が身近なブラジルの劣悪治安が生んだ怪奇ホラーで、自分の行状に反省など考えもしない自己中女は生死に係わらず最強(凶?)だということを確認できますよ(もう皆よく知っているよね(涙)

ねたばれ?
ブラジルの凧合戦も東南アジアと共通で相手の糸を切ったら勝ちなんだ!(ガラスを糸に塗すなんて危険だなあ~)

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