ここから本文です

ザ・ゴーレム (2018)

THE GOLEM

監督
ドロン・パズ
ヨアヴ・パズ
  • みたいムービー 3
  • みたログ 19

3.46 / 評価:13件

腕力ではなく念力で戦います!

  • bakeneko さん
  • 2019年10月30日 9時06分
  • 閲覧数 517
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

旧約聖書やユダヤ教の伝承に登場する自分で動く泥人形“ゴーレム(ヘブライ語で胎児の意味)”の恐怖を、17世紀のチェコ→リトアニアを舞台にして語って行く伝奇ロマンで、子供を亡くした母親の復活への願いと再甦した生命の恐怖には、「フランケンシュタイン」的な要素も加味されています。

古くはサイレント映画の「巨人ゴーレム」から映画化が始まり何回もリメイクが作られ、日本では「大魔神」、北朝鮮では「プルガサリ」に翻案されている:ゴーレム伝説に材を採って本家:イスラエルが映画化した作品で、サイレント作品で既に巨大な動像による破壊スペクタクルが見せ場だった原典と異なり、等身大のスプラッター描写とゴーレムを生み出した母親の心理的葛藤を語って行く異色作となっています。

17世紀のリトアニアに、後に杉浦千畝がビザを発行して助けることになるユダヤ人が集落を作って住んでいて、村のラヴィの長男の嫁:ハンナ(ハニー・フルステンベルク)は7年前に息子を亡くして以来子供を産むことを回避していた。ある日ペストが蔓延するキリスト教徒集落からやってきた顔の大きいボス:ブラッドミアに率いられた一団が集落を襲い、自分の娘を治せなければ村を焼き払うと無茶振りをして居座ってしまう。舅や夫の礼拝を密かに見つめることでユダヤのカバラ経典の秘儀:メルカバ(現イスラエルの戦車ではない!―神の御業を具現化する技)に通じていたハンナは、秘術でゴーレム(コンスタンチン・アニキエンコ)を誕生させるが、その姿はかつて失った息子のものであった。銃弾を受けてもびくともしないゴーレムは、「スキャナーズ」で描かれた“頭バーン”の念動力で、キリスト教徒たちを粉砕するが、敵味方の区別なく殺戮スイッチが入ってしまい…という、基本的には「巨人ゴーレム」を踏襲したお話展開で、冒頭はまさに「巨人ゴーレム」の終盤を再現したチェコでの惨劇から始まる王道展開ですが、ゴーレムを誕生させるのが息子を失った母親で、誕生したゴーレムが泥を洗い落とすと瓜二つだが、精神的には別物であるところは、「ペットセメタリー」、「血を吸う人形」、「フランケンシュタイン」の物語も加味されていて、クライマックスのゴーレムの封印での母親の苦悩が、単なる怪異譚に収まらない悲劇性を際立たせています。
姿こそ普通の子供に泥を塗ったもの(出現時に“予算がなかったのね…”と思いました)ですが、ゴーレムの習性は詳細に語られていますので、
創り方、創造主との一体性、封印方法、音楽が好き…などの特徴や額の文字などを良く覚えておくとイザというときに役立つかもしれませんよ!

ねたばれ?
寝ている間に嫉妬の念が殺人を起こすってー源氏物語の六条の御息所みたい!

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 泣ける
  • 悲しい
  • ファンタジー
  • スペクタクル
  • ロマンチック
  • 不思議
  • パニック
  • 不気味
  • 恐怖
  • 勇敢
  • 知的
  • 絶望的
  • 切ない
  • かわいい
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ