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アイリッシュマン (2019)

THE IRISHMAN

監督
マーティン・スコセッシ
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  • みたログ 745

3.70 / 評価:534件

男の一生は虚無である

  • yam***** さん
  • 2020年2月14日 17時36分
  • 閲覧数 655
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

妻は正統マフィアの血族であり、由緒正しいイタリアンマフィアのラッセル

全米一のトラック運転手組合の委員長であり、強大な人気と金を牛耳るジミー

血縁も集団の力もなにも持たないただの男フランク

この3人の濃厚な関係性を軸に物語は展開する


ひょんなことからラッセルに気に入られたフランクは、次々と汚れ仕事を請け負うことで裏社会に踏み込んでいく

どんな命令にも、ちょっと困ったような顔をするだけで決してノーとは言わず、忠実に実行する男 、そんな男フランクをデニーロが熱演している

大物二人の間に板挟みとなり、劇中最大の葛藤が訪れる

フランクはいつも通り、ちょっと困ったような顔をして命令を忠実に実行に移す

後日、年老いたラッセルから「ちょっとやり過ぎちゃったね、テヘペロ」と言われ、目が点になるフランク…

人生の終幕にさしかかり、棺桶も買って準備万端、いつ死んでもオッケーなフランクは安寧を求めて神父にすがるが、もちろん救済は訪れない

もはや守るべき家族も仲間もいなくなったことを悟った孤独なフランクは「口を割らないこと」というマフィアの掟を破り、カメラの前で一人語りを始める

一生を忠実なイエスマンとして生きた男が人生の最後に直面した虚無感…それに耐えられなくなったことが、彼が口を開いた理由だろうか…

劇中に何度も目にするデニーロのちょっと困ったような顔、そこに「ノー」という選択肢を持たない普通の男の悲哀が込められており胸に迫る…

この長尺な映画に、スリルやサスペンスやわくわくやドキドキやお色気はない

一匹狼のヒーローが組織に反旗を翻し、一人で組織を壊滅に追い込む、そんな安易なお子様空想映画に飽き飽きした大人のための映画だった

観た直後は、物語のテンションの低さ、映画の熱量の少なさに目がいき、ノスタルジックな退屈な映画だな、と思ったが、帰って風呂に入りながら反芻し、じわじわと面白さが分かってきた

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