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太陽の家
2020年1月17日公開

太陽の家

1232020年1月17日公開

t_h********

3.0

ネタバレ親子ゲームがやりたかったんだろう

他人の子供を引き取る。「太陽の家」を観て「親子ゲーム」を思い出した人もけっこういると思う。どちらも疑似家族の物語だ。違うのは親子ゲームが大人(元暴走族カップル)も子供も未熟だけど本物の家族像を探す物語なのに対して、太陽の家は60歳を過ぎた長渕剛が未熟はあり得ず貫禄すら感じるところ。 おそらく長渕剛はこの疑似家族を通して本当の家族を描くモチーフが好きなんだと思う。 現代の家族の問題を描くとかはせず、ひたすら理想像を描いてる。 長渕演じる主人公は昭和の大工の棟梁まんまだし、長渕が演じると広末涼子親子の家にずかずか入っていくのも、柄本明演じる兄に「どうせ死ぬんだから金だの残してもしょうがないだろ」と広末親子の家の土地を買わせてしまう無茶苦茶さも説得力がある。 無茶苦茶だけど憎めない。やってる事は地上げ屋の恐喝と変わらないんだけど。 しかし面白くなりそうなモチーフだけに惜しいのだ。とにかく尺が足りない。 10話くらいは欲しいドラマの題材。 広末の息子に嫉妬する同じく本当の家族じゃない娘のバックボーンを描くのも必要だし、瑛太演じる高史が大工にしてもらえなかった葛藤も唐突なのだ。 これは柄本明も娘の山口まゆも瑛太も1人1話ずつ必要だ。 惜しいなあと思う。達人の大人がみなし子(今回の広末は入院だが)を鍛える話は映画ファンもドラマファンも好きでしょう。「レオン」とか。 今回素晴らしかったのは奥さん役の飯島直子。台詞もシーンも少ないのに長渕剛の奥さんをやっていけそうな説得力と貫禄があった。長渕剛だったとしても浮気したら殺されそうな奥さんだった。

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