私は好きだった。
- sns***** さん
- 2020年12月23日 2時10分
- 閲覧数 154
- 役立ち度 6
- 総合評価
あまり期待せずにAmazonプライムで見かけてフラっと見始めたけど、気づいたら見入ってた。
物語云々より全てにおいてチープさを全く感じなかった。最近の映画は実写化が多いせいもあるが時間軸や話がぶっ飛びすぎて映画には収まりきれていないと感じるものが多い。
この映画はヒモ男と献身的な彼女の日常を細かく切り取っているから違和感を感じることなく見られて良かった。ありきたりと言う人が何故か多くてびっくりしているけど、演出や素晴らしい演技のせいか、そうは感じなかった。
世間に置いていかれ、空気を読むことが出来ず、根暗で生きづらいと感じている永田が、唯一息ができる居場所がさきちゃんで、良く言えば裏表のない真っ直ぐな永田は、純粋無垢なさきちゃんにとってはある意味安心出来る存在だったのかもしれない。
キスシーンやラブシーンは一切無く(実際に2人は手しか繋いだことがないのかな?)それも良かった。
失いそうになってようやく変わり始めたながちゃんの最後の自転車のシーンは泣いた。
最後のながちゃんが夢を語るシーンで「ごめんね」とさきちゃんが繰り返して、役者さんの方のさきちゃんも言ってることから実際はニコニコしながらさきちゃんは聞いてから「それでもごめんね」ということで別れたんだろうけど「どうしても置いていかなければいけない」さきちゃんの気持ちが伝わってきて本当に切なかった。
山崎賢人さんの話し方、姿勢、全てが憑依しているのが凄かった。
松岡茉優さんも最初はひたすら可愛いかったけど、途中の壊れていくシーン怒鳴るシーンは本当に素晴らしかったです。
全てが丁寧で心に残る映画でした。
詳細評価
イメージワード
- 泣ける
- 笑える
- 悲しい
- 切ない
- かわいい
- かっこいい
このレビューは役に立ちましたか?