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劇場 (2020)

監督
行定勲
  • みたいムービー 244
  • みたログ 1,389

3.93 / 評価:1251件

胸が締め付けられるような感覚。

  • なぉすけ。 さん
  • 2020年7月20日 2時11分
  • 閲覧数 1127
  • 役立ち度 25
    • 総合評価
    • ★★★★★

観ている間『もうこんなやつ早く別れちゃえよ!!』って何回思った事か…。

永くんは一言で言えばクズだった。

夢追いかけるを言い訳に確信犯的に現実から逃げるし、
自由に生きようとするのに 嫉妬も束縛するし、
どこかわからない怒りに触れればすぐにキレる。


…何コイツ。



途中まで、『ヴィヨンの妻』を読んでいる気持ちになるくらい
もうほんと早く別れた方がいいよ、こんなやつ。と思った。
(でも別れたら復讐してきそうで怖い。)


それでも別れたいと言わず、好きでい続ける沙希ちゃんの気持ちも
永くんがモノローグで語る本音も理解できるから辛い。
胸が締め付けられるような気持ちになった。


2人が過ごした時間の流れ方の表現が
とても丁寧で、季節によって変わる風景の変化や
髪型の変化での表現が凄かった。



ただただヤバイ恋人たちの日常のを映しているだけだと思っていたのに、
そこには確実に『変わるもの』と『変わらないもの』があって、
それを映像や演技で表現しているなんて繊細な映画なんだろうと思った。


永くんは初っ端からヤバイ奴すぎて
見た目からして普通にいたら絶対に近寄りたくないタイプなんだけど
そこに惹かれてしまうのは山崎賢人さんだからこそ説得力があったと思う。

あんな髪型や汚い服着ててもスタイルが良くて
アンニュイで色気のある雰囲気を出せる山崎賢人さん凄い。

例えるなら、窪塚洋介さんを始めてみたときのような
目を惹くような唯一無二の雰囲気を感じた。

あの覗き込む仕草、かっこよすぎたなぁ…。

松岡美優さんも素晴らしくて、
2人の表情や演技を見ていてグッとくるところがいくつもあった。




こんなダメな男も、それを好きっていう女も嫌いなんだけど
こんなに繊細で儚く描いている作品のことは嫌いになれなかった。



そして『劇場』というタイトル通り 舞台の小劇場が映るシーンで
下北沢のよく行っていた劇場がいくつか映ったり、
よく行っていた舞台の方が本人役で出演されていて早くまた満席の劇場に足を運びたくなった。







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プライムでも同時配信されている本作ですが、
映画館の大きな画面や集中できる環境で
役者さんたちの繊細な演技や 写真を切り取ったような綺麗な映像を観ることをオススメしたいです。




入場特典でもらったコメントカードを読んで
また胸が締め付けられるような感覚で家路につくというのも
劇場鑑賞ならではの素敵な思い出になると思います。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 悲しい
  • 絶望的
  • 切ない
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