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劇場 (2020)

監督
行定勲
  • みたいムービー 244
  • みたログ 1,389

3.93 / 評価:1251件

映画と同じ経験が無くても共感できる

  • kiy***** さん
  • 2020年7月22日 2時10分
  • 閲覧数 1384
  • 役立ち度 27
    • 総合評価
    • ★★★★★

コロナの件が起きてから初めての映画館でしたが、入口で検温をしてもらい席は一つ開けて座りました。

お客様は大人の女性がほとんどでしたが、中には男性一人でじっくり観ている方や、男子高校生の二人組も見かけました。観ている間は静かで私語がなく、空気の淀みも感じなかったです。通勤電車のような密な感じはありませんでした。

ユーロスペースで観たのですが、火曜日がサービスデーで安いこともあり、平日にも関わらずほぼ満席でした。次の夜の回もほぼ満席でした。

観終わってしばらく立てず、放心状態になるくらい映画の中に入り込んで観ていました。他の方もレビューに書いていますが、映画と同じ経験が無くても、とても共感できる作品です。最後の方は無意識に涙が出ていました。

山﨑賢人さんは、飼い慣らせない自意識、プライドの高さからくる気難しさ、自分の才能に見切りをつける苦々しい感情、恋人や同業者への嫉妬心など、負の感情を本当に繊細に演じられていて、改めて素敵な俳優さんだなあと思いました。
そして特に後半見られる沙希ちゃんへの優しさが、山﨑賢人さんが元々持っているチャーミングさが垣間見えて、とても魅力的でした。ボサボサ髪に髭姿でしたが、どの場面でも、清潔感を失わず、退廃的とも言える美しさと色気がありました。
あまり取り上げられていませんが、最近では珍しい山﨑賢人さんの高校生姿や歌を歌うシーンもあり、とても新鮮でした。また全編を通して山﨑賢人さんの優しい声で呟きが流れるので、耳も幸せでした。

余すことなく彼の素晴らしさを映画の中に収めて下さった行定監督に、ありがとうございますとお礼を申し上げたいです。

最後まで観終わると、永田と沙希ちゃんの恋愛物語であると同時に、沙希ちゃんの成長物語でもあるのが分かりました。
最初の方の永田の呟きで、『いつまで持つだろうか』『次に不安が襲ってくるのはいつだろうか』というセリフがあるのですが(違っていたらすみません)、沙希ちゃんにも当てはまるセリフなのかなと思いました。

後半に、自転車で二人乗りして桜を観に行くシーンがとても素敵でした。自転車にまたがって出発する前に、二人が出会うきっかけになった足元が映るのが印象的でした。うまく行っていた頃と違うのは、時間が流れただけ、でもそれが大きいのかなと思いました。
公開が延期になったのは致し方ないのですが、このシーンは、物憂げな春に観たかったです。

脇を固める寛一郎さん、伊藤沙莉さんも良かったです。出番は少なかったですが、King Gnuの井口理さんのお芝居も自然で良かったです。

曽我部さんの音楽が優しく物語に寄り添っていて、上手く言えませんが『ザ・下北沢』という感じで映画にぴったりでした。サントラが出たら欲しいです。

映画館で観てから配信で観ようと決めていたので、これから配信で観る予定です。最後のシーンが映画館(劇場)ならではの感動があるので、観れる方は映画館で観ることをお勧めします。

早々にパンフレットが売り切れでした。入荷する頃にまた観に行って、買う予定です。

この素晴らしい作品を映画館で観れたことに感謝しています。配信とのバランスが難しいと思いますが、なるべく長く公開して、光が当たることを願っています。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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