譲れない想い
- Yoshipy Happy さん
- 2021年3月2日 13時16分
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とても複雑な話である。
誰が正しいとか誰が間違いとかそんなことではなく
我が子の幸せとは何なのか?
という永遠に答えのでない話である。
2人の母は、本当に子どものことだけを考えているのか
と問われれば、そこには自分がどうしたいのかという
プライドだったり意地があったのではないか。
優しい旦那と温かい義母、親切なご近所さん
どこからどうみても“幸せ”を絵に描いたような母親(養母)と
孤独と貧困、頼る人もなく路頭に迷う母親(実母)
子を捨てた罪を背負い、何とか生活が出来るようになった母親から
子どもを奪うのかという気持ちもある。
しかし、産みの親ではないからと
それまでの数年共にした時間を取り上げるのかという気持ちもある。
でも子どもが幼いからと、本当の母親のことを知らせず
いつか島から出て、産みの親に会いに行くときのために
なんて仮定の話で果たして産みの親として
引き下がれるものなのだろうか。
その辺りは個人的には納得がいかないが、あくまでも問題提起。
どのようなエンドであっても誰もが納得のいく
話にはならないだろう。
とにかくどちら側に立っても切ない話である。
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