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2020年1月24日公開

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1272020年1月24日公開

重村牧男

5.0

ヘタウマなのか?

静かなる名作である。 エンドで、今泉監督の名前が出て納得。 今泉監督は、 昨年わたくしが審査員で参加させていただいた『田辺・弁慶映画祭』から羽ばたいた監督である。 恋愛ものを様々な角度から描く名人だ。 主役の氷魚くん、 ドラマにはよく出ていたが、ガッツリ観るのは初めて。 変な間や、変な目線がすごく気になる。 さらに言えば、塗りすぎのリップも気になる。 掴み所がない。 アングラ映画常連の季節くんや、 松本穂香ちゃんが普通に演技しているだけに浮いている。 それなのにすごい存在感である。 彼なしにこの映画は成立しない。 いや、彼のための映画と言っても過言ではない。 ティモシー・シャラメ的な? この手の映画でいつも思うのだが、 ゲイはヘテロの女性に手を出してはいけない。 いつもツラい思いをする一番の被害者は、若菜さん演じるようなゲイの妻であり、子どもである。 (例:映画『きらきらひかる』の薬師丸さんや、映画『おこげ』のお見合い断られた女性や、ドラマ『同窓会』の斉藤由貴さんのような) 更に突き詰めれば、ゲイが普通にカミングアウトできない、 結婚すらできない、現代社会にこそ根源があるのか。 映画の中では、おざなりにされがちな知らずにゲイと結婚した女性の苦悩、 更にはあまり題材にはされない家庭裁判所の様子まで描かれ、 全く飽きさせない展開であった。 『マリッジストーリー』よりも分かりやすかった。 ムーンライダーズ慶一さんや、 季衣さんも、それぞれ見せ場があり名台詞を吐く。 (優秀日本映画賞、新人賞候補) いうことか

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