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1272020年1月24日公開

mif********

4.0

ネタバレ自分自身の偏見と特別視

LGBT Q映画としては、新たな境地に入ったような気が、個人的にします。これは、『窮鼠はチーズの夢を見る』にも言える事なのだけど、【差別に耐える】【差別に負ける】という時代から、一歩二歩進んだ感じがする。    つまりは、自分自身への差別・偏見・特別視を描く段階にきたのだと感じた。 作品の中で、渚自身も言う。 『自分が一番弱いと思っていた』と。  自分がゲイだからと、特別視し甘えてきた事に気付いた。 確かに、妻がありながら、男と浮気を繰り返すなんて、ダメだし、 離婚調停中に昔の男の所に行くなんて、非難されるべき。  なのに、渚は、軽い。 『ゲイだから』という甘えが、 見え隠れするのだ。 裁判を通して、渚は、 妻が責められるのを見て、 考えを改める。 弱者は自分ではないのだと。 自分が悪いのだと、やっと心から気付けたのだと思う。  藤原季節さんって、初めましてやったけど、すごく、いい俳優さんですね。メモメモ。  とにかく、娘ちゃんとの触れ合いが、本物の親子のようだし。 これは、藤原季節さんが凄いのか、子役が凄いのか、もお、分からないんだけど。  超自然でね。 その醸し出す雰囲気が、ただの親子じゃなく、主婦業やっているパパと娘のものなんだよね。  その絶妙な距離感よ! まぁ、それが、びっくりしたよね。  そして、初めに転がり込んできた時の、いわゆる『一番不幸。ゲイだから仕方ないじゃん?』とめちゃくちゃ虚勢張ってる時と、 迅に受け入れられて、安心している姿。  そして、ラスト。自分の甘えに気付いてからと、表情やら雰囲気が違って、渚の心の変化が手にとるように感じれた。  存在感のある、いい役者さんだと、改めて思います。  まぁ、髪の毛だけねぇ。 アレだけ、どーにかして欲しかった。短い方が絶対男前やと思うわ〜。 . . そして、氷魚様️ やっぱり、雰囲気持ってるよね。無口だけど、伝わるよ〜。  あんなに美しいのに、男気が伝わってくるんだよ。  渚とそらちゃんを、守っていきたいっていう、熱い想いがね。 そして、何気に松本若菜さんが、 良い演技でした。  この演技があってこそ、法廷シーンが活きてきたと思う。 コミュニティの人達がいい人ばかりで、ハートフル。  夢物語かも知れないけど、時代は移り変わっているので、そういうワケでもないかも知れない。 そうだと、いいなぁ。 歳をとり、2人で生きていく様。  田舎くらし、渚は職人になって、たまに、そらちゃんが遊びにくる。  元奥さんが、彼氏を連れてやってくるかも知れない。  そんな想像が容易に出来るほど、2人の演技は、その景色の中にしっかりと馴染んでいた。 関係ないけど、 hisと、窮鼠〜と、 主演キャスト入れ替えて、演じてみてくれないかしらねぇ。  どちらも、奇跡のキャスティングやと思うから、また、名作が誕生すると思うけどねぇ。

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