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ファイティング・ファミリー
2019年11月29日公開

ファイティング・ファミリー

FIGHTING WITH MY FAMILY

1082019年11月29日公開

wxj********

5.0

ネタバレ王道のサクセス・ストーリー

プロレスが好きじゃない私が見ても、とっても面白かったし感動した。 ベタベタな鉄板のスポ根ものであり、王道のサクセス・ストーリー。 多くの試練や挫折を味わいながら、それでも立ち上がる女の姿は、たくましくて頼もしい。 最後に栄光を掴むことは分かりながらも、終始楽しめました! イギリス北部でレスリング・ジムを営むナイト一家は、レスリングの固い絆で結ばれている。 中学の時からリングに立つ18歳のサラヤは、日々子供たちにレスリングを教えている。 ある日、トレーナーのハッチに誘われ、WWEのトライアウトに参加する機会を得る。 兄のザックもプロレスが大好きで、この時点で、二人とも大喜び。どれだけ好きかが分かります。 そこで兄妹は、尊敬するドウェイン・ジョンソンと夢の対面を果たす。 久しぶりに、ザ・ロック様というプロレスラーの一面を見た気がする。 若かりし頃の、まだ髪のある現役時代の映像も、カッコ良くて痺れたー!(笑) 憧れのロック様との対面に、ザックもサラヤも興奮気味に質問攻め。 この時の会話が可笑しくて、ドウェイン・ジョンソンの人柄の良さが伺えた。 同時に、彼のスター性、カリスマ性、愛される人気の理由も感じました。 二人はプロレスを披露し、結果、サラヤだけが次のステージに進み、フロリダに行くことが決まる。 サラヤは、ザックと一緒に渡米したいと言い張るのですが、家族のためにも、夢の実現のためにも、このチャンスを逃さぬようザックが説得。 そして、サラヤは大好きな家族と別れて、一人アメリカに渡ることに。 旅立つ若者の、不安と葛藤が入り混じる感情が繊細に描かれていて、共感度高い。 見知らぬ土地で、一から人間関係を築きながら、厳しい世界で勝ち残っていかねばならない。 サラヤはリングネームをペイジと改め、挑戦と戦いの物語が始まる。 アメリカで待っていたのは、厳しく過酷な、血の滲むようなトレーニングの日々。 次々と脱落していくものが出る中、食い下がろうと必死で努力するペイジ。 観客が期待しているのは、モデルやチア上がりの、ナイスバディな金髪美女ばかり。 ペイジが周囲に同調し、髪をブロンドに染め、個性を無くしてしまう姿は痛々しかった。 それでは本来の、彼女の雑草魂の良さを消しているようなもの。 それに気付かないのが、なんともイタイ。悪い方向に向かうばかりなのに。 一方、イギリスに残ったザックは、自分が選ばれなかったことに納得がいかない。 愛する彼女と結婚し、子供も生まれ、普通の家庭を持ちたいが夢を諦めきれない。 妹だけが・・・と、嫉妬して拗ねてしまい、気持ちが荒んでいくのも分かる気がする。夢が実現しそうなのに、ペイジは弱音を吐き、自ら辞めると言い出すのだから・・・。 悔しいし、歯痒いし、腹立たしいのも無理はない。 ペイジの凱旋試合でのあの行動も、奮起させようという狙いもあっただろう。 すっかり挫折し、一度は諦めたペイジでしたが、ザックや家族の想いを知り、もう一度アメリカに戻り、挑戦する覚悟を決め、辛いトレーニングに挑んでいく。 成長したペイジの、典型的なシンデレラ・ストーリーであり、サクセス・ストーリー。 自分の殻に閉じこもっていて、ライバルたちを見下していたペイジだったが。 初めて彼女たちが抱える事情や心情を知り、交流を深め、共に切磋琢磨していく。 孤立していたペイジが、初めて得た仲間たちと絆を深めていく過程も感動的。 メキメキと頭角を現してきたペイジに、更なるチャンスが舞い込んでくる。 この時のドウェイン・ジョンソンも、いい味出しているよねぇ。 コーチとの師弟愛も感じさせて、これまでのギャップに心温まる瞬間だった。 そして、今作は何より、家族愛、兄弟愛、プロレス愛が詰まった、愛の物語。 緊張するペイジを、励まし、支え、勇気づけてくれる、家族というかけがえのない存在。 ザックとの和解だけじゃなく、両親とのやり取りも、微笑ましくてホッコリ。 プロレスシーンも、本格的でリアリティあり、大迫力で興奮した。 クライマックスの戦いは、プロレスってこんなに面白いんだー!と思った。 雄叫びを上げるペイジの姿は、鳥肌モノに痺れました! ついに夢と栄光を手にした時は、感動と興奮でウルウルきた。 片田舎のイギリスから来て、既存の女子プロレスのスタイルを破り、大活躍したペイジ。 彼女の活躍が、その後の女子プロレスの歴史を変えるきっかけにもなった。 ラストで、実話らしくご本人たちが登場し、その後が語られるのも興味深い。 ビックリするようなエピソードもあり、驚きが隠されているのも良かった。 ザックの義理の両親とのエピソードなど、随所で笑える楽しい場面もある。 明るく爽快な、勇気と挑戦の成功と成長の青春物語であり、家族ドラマでした。 想像以上に痛快で、ベタな展開がむしろ素直に響きました。

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