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ファイティング・ファミリー
2019年11月29日公開

ファイティング・ファミリー

FIGHTING WITH MY FAMILY

1082019年11月29日公開

UrbanDockGoer

4.0

人生いじけないのが大事

何の予備知識も無く鑑賞。 【物語】 イギリス北部で弱小プロレス団体を営むナイト家。団体と言っても完全な家族経営で、息子のザック(ジャック・ロウデン)と娘のサラヤ(フローレンス・ピュー)も子供の頃からレスラーとしてリングに立ち、興行を助けていた。ザックとサラヤがいつかメジャーなプロレス団体WWEのスターレスラーになることが家族共通の夢になっていた。 あるとき、WWEのトレーナーのハッチ(ヴィンス・ヴォーン)からトライアウトに来いと誘われ、仲の良い2人は夢に向かって胸膨らませてロンドンに向かう。 しかし、合格者はたった一人。 その一人がサラヤだったが、サラヤ以上にWWEレスラーになることを強く願っていたザックは不合格。明暗分かれてしまう。 【感想】 正直期待していなかったが、思いの外良かった。 俺はプロレスをまともに観たことも無いし、観たいと思ったこともないのだが、 プロレスラーの世界の厳しさを垣間見た気がした。 劇中でも語られるが、プロレスは筋書あるショーだ。 でも、体を鍛えなきゃ観客に応えるショーはできない。 鍛えて強くなるだけではダメ。人気を取れなきゃ意味が無い。 野球やサッカーだったら、スター性が無くとも実力があれば問題なく生きていける。完全な人気商売であるというのは、ある意味そういうプロスポーツより、厳しい世界というのは良く分かった。 そういうところを見せながら、サラヤの夢はWWEチャンピオン。 「プロレスのチャンピオンって意味あるの?」 という気はするのだけど、それでも結末には涙してしまったよ。 中盤までの流れからすると、最後は悪役スターになるという話の方がスッキリするのだが、ナントこれ実話ベースらしいから仕方がない(笑) そして物語の主眼はスポ根というよりは、挫折とどう挫折を乗り越えるかと言う点にある。ほんの一握りの人間を除いて、誰しも遅かれ早かれ人生で挫折を味わう。 一度頂点に登り詰めた人も下る時が必ず来るのだから。 でも、挫折したとき、どう起き上がるかが人生の分かれ目というのが本作の肝だろう。 いじけてしまうのが、最悪。 一度は止まっても、前を向いて、再び歩き出さないとね。 そんなとき、起き上がる手助けをしてくれる家族がいる人は幸せ。 そんなことも描かれている。 中盤までイジイジする2人にイライラするけど、スッキリできる結末が待っていた。 でも、これがプロレス一家でなくてボクシング一家だったらもっと感動したろうな。

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