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シン・ウルトラマン
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シン・ウルトラマン

1122022年5月13日公開

nao********

3.0

ネタバレまた庵野の悪い癖が出た

中盤までは面白い。 ウルトラQのエッセンスをぶっ込み、様々な怪獣(禍威獣)を登場させてのオープニングは心躍った。 ウルトラマンの登場もなかなかの迫力で、禍威獣のデザインも独創性に溢れており 良い意味で「ウルトラマンVS怪獣」という見せ場になっている。 特に良かったのはメフィラス。山本氏の好演も伴ってキャラが立っている。 ここでもエヴァ風味たっぷりの居酒屋シーンがあるが、ユーモアも効いており愉しんで観ていられる。 いざ戦闘となり、居合い抜きの光線対決。 さあここからという辺りであのゾフィが画面に見切れ・・・ ここからがダレる。とにかく庵野氏の悪い癖が出始める。 何故ゾフィーが「ゼットン」を使うのかという理由が、こじつけ感に溢れており納得できない。 とにかく「終盤にはゾフィーとゼットンを出して締める」というゴリ押しが透けて見える。 更にはそのゼットン、シンエヴァのヴンダーに似ている。何であんなにデカいのか。 あの大きさにした事で既に庵野は「怪獣モノの戦い」という見せ場を放棄している。 スペシウム光線も八つ裂き光輪も、対比のせいで迫力不足。 大画面で見たいウルトラマン、正義のヒーローをあんなに小さく見せてしまってどうすんだ。 圧倒的な力量の差を見せるには安直すぎて見応えが無さすぎた。 おまけに青空の成層圏越しに浮かぶゼットンの姿は「巨神兵東京に現る」そのまんま。 庵野さん、アンタの趣味をここでも出してはダメだろ。 巨神兵はあの短編だけで良かったんだよ。 「不完全ながらも助ける価値を見出した人間」を守る。 そのウルトラマンが自らの命を賭して戦う最終戦がこの程度か。 肝心な人との深い関わりを見せていない為、その大義さえ見えない。 これでは感動出来ない。 そしてキャストの無駄遣いであり、結局誰にも感情移入出来ない。 小難しい台詞の応酬は覚悟の上だった。 それは最後の戦闘の後にある感動と爽快感を期待していたからだ。 あの変形戦艦ゼットンなら必要なかった。ラスボスはメフィラスで良い。 シン・ゴジラが良かっただけに、今回のウルトラマンは本当に残念。 序盤の雰囲気のまま突っ走れば良かったのに。 残念な後半で不完全燃焼でした。

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