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ジョジョ・ラビット (2019)

JOJO RABBIT

監督
タイカ・ワイティティ
  • みたいムービー 838
  • みたログ 2,812

4.16 / 評価:2235件

1から10まで全部皮肉に見えてくる

  • xox******** さん
  • 2020年10月12日 9時23分
  • 閲覧数 846
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

「美しいアーリア人こそ選ばれた人種」「ユダヤ人は醜いカイブツ」

 ……と刷り込まれ、それを真に受けて育った主人公のジョジョ(自称美形)(彼の想像であるヒトラーが「キミは美形だ」と言うあたり自己暗示っぽい)(とはいえ傍目にはとてーも綺麗な顔立ちの男の子)が、顔と脚に傷を負い「醜い」と評されるところから始まるお話。 

 ナチスはユダヤ人を主な迫害対象にしていたみたいですが、その他、心身障害者、同性愛者、反ナチ思想なども安楽死、または死なせる為に収容所に連行、あるいは大量殺戮や首を吊って見せしめなどを行っています。

 ジョジョの母親は反ナチのため吊るされています。
 大尉は同性愛者で障害者です。
 ジョジョは事故により障害者です。
 「醜いカイブツ」だと信じてきた「ユダヤ人」の少女は強く聡明で、あろうことか身体的差異などどこにもありませんでした。そんなことより自分の傷のほうがずっと醜く感じる皮肉。そしてユダヤ人である彼女を愛してしまう皮肉。

 ゲシュタポがバカっぽいのも皮肉っぽい。
 しつこく「ハイル・ヒトラー」の挨拶を繰り返すのも完全にバカにしてるでしょ……w

 大尉はユダヤ人の少女をゲシュタポから見逃そうとします。めちゃくちゃ都合よく登場したあたり、ジョジョの母親の件も知っていたのでしょうね。もしかしたら「息子とユダヤ人の少女を守って」と約束していたのかもしれない。この大尉も迫害対象であることを隠しているし、水面下で迫害対象者たちがひっそり手を握り合っていたとしてもなんら不思議がありません。
 終戦間際ということもあり、内部事情はもう大分ボロボロなんでしょう。
 そもそも少年兵(という名の子供)を集めているところがもう敗戦国ビンゴのリーチです。少年兵に爆弾巻き付けて「アメリカ兵に抱き着いてこい!」って言うのって、日本軍の皮肉? それとも本当にさせていたんでしょうか? 同じ穴のムジナなのかもしれないけど、日本が竹やりで、こっちはナイフっていう事実はやるせない。

「まともに戦ってるのは日本軍だけさ!」というヨーキーのセリフもありますが、この3、4ヶ月?後、日本は原爆を落とされ国土を焦土にされて降伏します。共に降伏。だけどナチスの迫害対象が「アジア系」にも当てはまっていたという特大の皮肉。




 戦争が終わったら何をする?
 ダンスをする。

 そうして最後、リズムをとってダンスをするジョジョとエルサ。
 皮肉たっぷりの映画ですが、終わり方は綺麗だし、親子の関係や初恋の描写など、ほんわかして可愛い部分も多々あります。
 おすすめです。


 全然関係ないけどGOTのシオン・グレイジョイ役、アルフィー・アレンさんが出ています。レベル・ウィルソンのちょっとイカれた秘書?姿もみれます!

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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