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犬鳴村 (2019)

監督
清水崇
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2.61 / 評価:765件

実は社会派映画

  • mbs***** さん
  • 2020年3月14日 7時20分
  • 閲覧数 1731
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

主役の三吉彩花さん目当てに見た映画。「お化けが出てきて、血が出て、ギャー!」系ホラーが好きな人には、ちっとも怖くなかったでしょうね。
 この映画の怖さの要素は、
 精神病患者とその家族への偏見と差別
 周囲の人々と違う習慣の人々への嫌悪や無理解による差別
だったと思います。

 兄の彼女が発狂し自殺の危険が迫っているのに、急いで入院すべき状況なのに心理療法士の妹に相談するだけだったのは身内に精神病患者がいたら世間体が悪いと兄は考えたのでしょうね。
 和製バンパイア化した人々の出自は私が想像したのは次の通りです。
 貧困ゆえに犬を殺して食べるのが生きる唯一の手段だった猟師たちが、動物の殺生を禁止する仏教の影響で周囲から嫌われ近隣の人々と交流することのない谷底に移住させられ定住した。交流がないから世間知らずで悪徳企業の地上げのために送り込まれたゴロツキに騙され水害に見せかけて皆殺しにされた。

 なんで警察は捜査しないの?
 地域の医師会長が水死の死体検案書を提出した。というセリフから地元の大企業や警察、行政、医師会などの地域のボスたちはバンパイアのことを知っていて隠ぺいしたのでしょう。

 演出やセリフで説明しすぎると差別を助長したり日本の(世界中に似たことはいくらでもあるらしいけど)黒歴史や隠ぺい体質を想起させてしまいかねないストーリーだから説明しなかったため解りにくい映画になってしまったと思います。

 原発事故の地域への風評被害など自分が悪いわけではないのに差別の対象にされるリスクがあるので、いつ自分がこんな目に合うかもしれないという意味での恐怖映画だと思いました。(あんなお化けにはなりえないけど)

 説明しすぎるとポリティカルコレクトに触れる内容で製作者が社会的に批判されかねないから、製作者にとって恐怖映画だったかも。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 不思議
  • 不気味
  • 恐怖
  • 知的
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