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犬鳴村
2020年2月7日公開

犬鳴村

HOWLING VILLAGE

1082020年2月7日公開

猫太郎

2.0

酷評は多いが映像的な良さはある作品

結構辛辣な評価が多いが、それなりにいい部分もある作品。 まずロケーションの美しさが素晴らしいです。 もっと言えば演出の繊細さ、まさに劇場用映画を撮っているといった感じのカメラワーク、雰囲気を盛り上げるBGM。 劇場用映画としては及第点以上と言うか、あまり内容を見ないで映像だけ見てると、これって巨匠が撮った作品なの?って錯覚するほどです。 そうです・・・「あまり内容を見ないで」という点がここでは重要です。 正直、脚本が映画全体をダメにしています。 いや、つまんないって話じゃないんです。 邦画の悪い部分がやたら見えてるって言うか…テンプレート的な展開、ありがちなセリフ、感情移入できない登場人物、騒いでるだけで役に立たない奴ら、単に雰囲気づくりの為の意味不明展開など、和製ホラーの良くない点が目白押しです。 どうしていつもこうなるんだろうって、不思議で仕方ないです。 何度も言いますけど、いい部分もすっごく多いんですよ、映像、音楽関係のスタッフさんが超良い仕事してる。 でも、僕は個人的に2点しか付けられない。 その理由は監督がこれらいい部分を台無しにするような事をやっちゃってるから。 ラスト近くてまあ、あれじゃないですか、悪霊(ってわけじゃないんだけど、まあラスボスっぽい立ち位置のマヤさん)とのバトルみたいなシーンあるじゃないですか。 あれ、本当はいらないってか、あの役立たず兄ちゃんを退場させるのに使ってるって言うか、なんかもう、予定調和の為ならあんなシーンでも入れちゃうって…やっぱおかしいでしょう? ああいうラストバトルみたいなの、他の和製ホラーでもよくやってるけど、この作品の流れだと必要ないんじゃないですか? 一応、ラスト前に盛り上がるシーン必要だから…って意味合いで入れてるのかもしれないけど、なんかもう「またかよ」って思っちゃう。 それと、この手の作品に必ずいる「身勝手な奴」。 まあ、とにかく存在自体が不快です。 今作では奏の兄貴がそれ。 (ついでに言えば、父親も意味不なヒトだけど) まあ冒頭から口のきき方も悪いし普段から素行も結構良くなさそうで、ただ終始騒いでいて周りを引っ張りまわした元凶ってポジションだけど…結局はこういう奴が発端を作らないと話が進まないわけで、なんかもう必要悪みたいでいやだ。 とにかくテンプレート的な奴がいて、テンプレート的な進行をするんですよね。 基本の何が悪いってわけじゃないんですけど、見ててダレるってのが困りもの。

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