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男たちの挽歌 II (1987)

英雄本色Ⅱ/A BETTER TOMORROW II

監督
ジョン・ウー
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4.19 / 評価:164件

命つき果てようとも前へ進め!

  • カナボン さん
  • 2010年9月21日 23時15分
  • 閲覧数 555
  • 役立ち度 18
    • 総合評価
    • ★★★★★

「男たちの挽歌」、昨日に引き続きシリーズ一挙踏破してしまいます。今日は第2弾、

お題目は「男たちの挽歌?」です。

前作の予想外の大ヒットで、急遽製作が決定された本作。チョウ・ユンファ、ティ・ロン、レスリー・チャン、エミリー・チュウなど主要キャストは同じ、勿論監督はジョン・ウー、そして製作はツイ・ハーク。そこに香港の名優、「酔拳」や「笑拳」などでジャッキーの師を演じたディーン・セキが加わりました。

ポイントとなるのはユンファの役どころ。何せ前作でユンファ演じたマークは死んでしまった。しかし「?」で大スターとなったユンファ抜きでこの続編の成功はとても望めない。そこで苦肉の策というか、死んだマークに双子の弟ケンがいたという非常に苦しい設定とあいなった(笑)

脚本的にはかなり厳しい物語展開です。全般的に前作ほどの感動は感じられないのは致し方ないところ。ただそんなツッコミどころなど寄せ付けないほど火薬量倍増の今作のアクションは、遥かに前作を凌ぐ出来。

偽札製造組織への潜入捜査を買って出た弟キットの身を案じ、自らその摘発に協力することになったホー。セキ演じる重要な証人ロンの命を案じ、NYにその身を移すのだが、組織の刺客は海を渡ってやって来る。ところがロンは愛娘を組織に殺され、精神崩壊状態。そんなロンを匿う男がマークの双子の弟ケンだった。

ロンがホーのかつての兄貴分であったことはわかるが、イマイチケンとロンの関係が明確でないなど、設定にかなり無理があるのですが、観客に有無を言わさずグイグイと物語に引き込んでしまうユンファとセキの絶妙な演技は大したもの。NYでのド派手な銃撃戦、相変わらず敵が弱すぎる気もしないではないが、前作以上に撃ちまくるユンファの姿に爽快感は最高潮。絶体絶命の危機の中、それまでお荷物だったロンが正気に戻る場面など、待ってましたという展開です。

そしてケンとロンは香港にカムバック。ホーとキットと合流ししばしの再会を喜ぶ4人であったが・・・。やがてとてつもない悲劇的な展開になってしまい、兄を、弟を、そして娘をと、愛する者たちを奪われた男たちは巨大組織へ白昼堂々、正面から殴り込みをかけていく───。

もうストーリー的には日本の任侠物やハリウッド王道の西部劇そのまま。二丁拳銃、二丁マシンガンなどは当然のこと、そこに手榴弾まで派手に破裂させての大アクション。ティ・ロンに至ってはお得意の日本刀まで振り回すサービスぶり!次から次へと群がり来る敵を次々に撃ち倒していく4人の男たちのカッコ良さこそこの映画の肝です。被弾して息も絶え絶えになりながらも、憎き仇敵を倒すまで前に進み続ける男たちの姿には熱いものが込み上げてくる。

この作品から悪役側に一人強敵が含まれることになるのもポイントの一つ。この強敵との一対一の対決が大きな見せ場となってきます。本作では対峙するのが我らがユンファ。二人の対決シーン、これが真の男同士の闘いだ!彼らは常に対等の立場で雌雄を決することを欲する。この男心感極まるシーン、絶対に見逃すな!

愛する者の命を奪った敵への復讐譚、確かにそれだけの話かも知れません。しかし男たちを突き動かすものはそればかりではない。哀しいまでの男の意地とプライド、そして仁義を失くした外道どもへの怒り、こうした様々な思惑が撃たれても撃たれてもなお前進を止めない姿に投影されていく。

余りに凄まじいクライマックスに本作をジョン・ウーの最高傑作と称するファンも少なくないそうです。事実、黒服サングラスの出で立ちでの銃撃戦のシチュエーション、タランティーノも「レザボアドッグス」で参考にしていると見受けられるし、本作以降のクライムアクションに与えた影響は測り知れません。

前作で血塗れ穴だらけになったマークのコートを羽織るケンの姿がメッチャ渋い!お馴染のテーマ曲もとにかく嬉しく、熱くさせる。このシリーズ、男ならばせめて前作と本作は絶対に観て欲しいですね。

詳細評価

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