ここから本文です

上映中

街の上で (2019)

監督
今泉力哉
  • みたいムービー 142
  • みたログ 331

4.00 / 評価:274件

ある場面で涙が出るほど笑いまくった!

  • wxj******** さん
  • 2021年4月22日 20時37分
  • 閲覧数 662
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

下北沢の古着屋で働く青年、荒川青の日常を、淡々と描いていく。
なんともゆる~い、ふわふわした空気感とか、全てがくすぐったい。

青は、恋人の雪に浮気された上に、フラれてしまう。
浮気は許せないけど、別れたくないという青に対し、雪は・・・。
会話の間の取り方とか、全体のテンポ感が本当に絶妙。

青を演じた若葉竜也が、何となく醸し出す温かい雰囲気とか全てがイイ。
めっちゃカッコいいわけじゃないけど、ダメ男でもないバランス感。
どこにでもいそうで、何気ないありふれた日常の全てが愛おしい。

そんな彼を取り巻く女性たちや周辺の人々の、群像劇のような展開。

どこか歪んだ人々が繰り広げる会話劇が、本当に愉快で微笑ましい。
誰もが人間味に溢れていて、不思議と共感出来るし既視感を覚える。

タバコを女性から1本もらった後の、警察官との会話のあれこれとか。
職質であんな身の上話してくる警察官とか、あり得ないと思うんだけど。

この日常と非日常が入り混じっているのが、めっちゃ面白い。
幻想と現実が混在しているような世界観で、独特で不思議で夢のような感覚。

別れても雪が忘れられずに引きずっている青の元に、美大に通う女性が来る。
自身が監督を務める自主映画に、出演して欲しいと依頼してくる。

行きつけの飲み屋の常連客から、それは告白だ!とそそのかされる。
あんなおしゃべりなバーのマスターとかいないし、失格だ!と思いながら。

古本屋の女性とのやり取りも、双方共にお茶目でチャーミングで可愛い。
青は戸惑いながらも出演を決め、いざ撮影に臨むのだが・・・。

初めての場所での居心地の悪さやアウェイ感とか、その後の気まずさとか。
場の空気感が可笑しくて、くすくす笑いっぱなしだった。じわじわくる。

そこで出会ったイハという奇妙な名前の女性とのエピソードは、もう最高!
「恋ばな」で盛り上がる夜の長回し場面、すごく自然体で良かった。

今作、全体的に長回しが多くて、誰もが自然体で魅力的。

5人が揃った修羅場には、笑い過ぎて涙が出るほど可笑しかった!
久しぶりに、マジで腹抱えて笑った~!笑いまくった!

イハのしたたかさとか、青のうろたえぶりとか、ズレた会話とか。
それぞれの思惑が入り乱れるのが、滑稽だが愛しくて面白い。

何気なく色んな人々が交錯していく演出も巧みで、うまいな~と感心した。

成田凌の扱いも素晴らしい。抜群に存在感あったし華があった。

ラストの着地点も、最後まで終始ユーモアがあって優しさに包まれている。
ありそうでないこの温かい風景を、ずっと見ていたいと思った。

ほのぼのとしていて、人間が持つ可笑しみを感じさせ、心温まる。
下北沢という土地に何の馴染みも無いんだけど、なぜか懐かしい。

出会いと別れを繰り返し、好きと嫌いを繰り返して成長する若者たち。
恋愛群像劇であり、恋と成長のヒューマンドラマであり人間賛歌の物語。

他愛ない会話に心が和み、楽しくて面白くてホッコリ癒された。
たっぷりの満足感に浸れる、素晴らしい傑作でした。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 笑える
  • 楽しい
  • ファンタジー
  • ロマンチック
  • 不思議
  • かわいい
  • コミカル
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ