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ブライトバーン/恐怖の拡散者 (2019)

BRIGHTBURN

監督
デヴィッド・ヤロヴェスキー
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3.04 / 評価:458件

解説

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズなどの監督であるジェームズ・ガンが製作を務めたホラー。異様な力を持つ12歳の少年が、周囲を恐怖に陥れる。『ハンガー・ゲーム』シリーズなどのエリザベス・バンクス、『シャッター』などのデヴィッド・デンマンらが出演。『インバージョン 転移』などのデヴィッド・ヤロヴェスキーがメガホンを取り、2019年に17歳でデビューアルバムをリリースしたビリー・アイリッシュが主題歌を担当した。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

子供を待ち望んでいたトリ(エリザベス・バンクス)と夫カイル(デヴィッド・デンマン)は、ある赤ちゃんを自分たちの子供として育てることにする。ブランドンと名付けられた男の子は夫妻にとってかけがえのない存在になるが、12歳になると普通の人にはない恐ろしい力を見せ始める。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)The H Collective
(C)The H Collective

「ブライトバーン 恐怖の拡散者」超人が捻じ曲がって成長したら? もちろん地獄絵図になるんだよ!!!

 今や数多くの超人たちが世に出ている。彼らは皆、当たり前のようにスーパーパワーを世の為人の為に使う。でも、中には自らのパワーに酔いしれてクソ野郎に成り下がるヤツもいるのでは? というのは、藤子・F・不二雄原作「ウルトラ・スーパー・デラックスマン」や、ドラマシリーズ「ザ・ボーイズ」等でも描かれたテーマだ。本作もそうしたIFを描いているが、その中身は更に邪悪に振り切ったものとなっている。本作に登場するスーパーパワーを持つ少年ブランドン(ジャクソン・A・ダン)は、クソ野郎とかいう次元ではなく、完全悪の殺人マシーンである。

 夫婦の家の近くにブランドンが落下してくる冒頭から、嫌でもスーパーマンを想起させる。ブランドンの能力もほぼスーパーマン。しかし彼はヒーローとはならずに、次第に歪んでいく。本人の性格面に難があったり、周りの環境にも少なからず問題があったりと、様々な要因がブランドンを悪に導く。本作はその過程をとても丁寧に描く。絶対に悪に堕とす! という製作陣の強い意志を感じる話運びがとにかく最高。ナイス捻じ曲がり!

 ブランドンは、パワーを自覚すると一気に狂気を加速させていく。周りの大人たちも怯えるばかりで、真正面から向き合ってくれない。こうなったらもう止まらない。力を使って邪魔な人たちを次々と殺す立派な殺人マシーンの出来上がりだ。地獄のお膳立てが済んだ後は、いよいよ殺戮が始まる。一般人に対して躊躇なくパワーを使うブランドンの無慈悲ぶりに痺れる。痛覚に訴える描写も見事な出来。目に刺さったガラス片を取り出す様子をじっくり映すシーンは、あまりにも痛すぎて思わず目がキュンとなりますよ。

 想像を遥かに超える悪堕ちっぷりで、ここまで突き抜けてくれるともはや痛快ですらある。超人が捻じ曲がって成長したら? という疑問に対して、もちろん地獄絵図になるんだよ!!! と力強く答えを叩き付けてくれる、アンチヒーロー映画の快作だ。(人間食べ食べカエル)

映画.com(外部リンク)

2019年11月7日 更新

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