3.0点
ネタバレあまりの料簡の狭さに失笑し捲りだ
…コロナ禍以来、劇場へ足を運ぶのが億劫になり、専らWOWOWで映画を愉しんでいる古希過ぎのジジイだ。 未だ会社勤めをしているが、仕事の合間を縫って書いているので、ザックリと記す。 あらすじは、横着をして、WOWOWの解説の次のとおり。 『1919年夏。 引退が近いフランス軍の軍判事ランティエ(フランソワ・クリュゼ)は、ある事件を起こして地方の営倉に入れられた帰還兵ジャックを軍法会議で被告にするかどうか決めるために彼と面会するが、その近くでは彼の愛犬がずっとほえ続ける。 ジャックは地方に住む農民だったが、第1次世界大戦では最前線へ。 そんなジャックにはヴァランティーヌという恋人がいて、2人の間には幼い息子が生まれた。 ジャックは一体、どんな事件を起こしたのか……。』 頑なに黙秘を貫き通すジャックは、一体どんな事件を起こしたのか?と興味深々で観続けると、終盤でその真相が明かされる。 ジャックは、愛国心の名のもとに否応もなく戦地に駆り出されたのだが、その折に愛犬も付いてきてしまったので、愛犬とともに過酷な戦場の真っ只中に放り出されることになる。 ジャックもワンコも殺し合いは初めての経験だったが、勇猛果敢に戦い、ジャックは負傷したものの、終戦となりワンコ共々無事に帰還する。 「以下、ネタバレ全開のため、注意!!」 で、真っ先にヴァランティーヌに会いに行ったのだが、若い男が出入りしていたので、お呼びでないとばかりに逃げ帰る。 その後、村の広場で戦争の武勲のあった者に勲章の授与があり、ジャックもその栄誉に浴したのだが、その勲章を自分の首から外すと、傍らに控えるワンコの首に授けるのだった。 この行為が国家侮辱罪に当たり、営倉にぶち込まれたのだった。 真の英雄はオイラではなく、ワンコこそ称えられるべきだとしての行為かと思ったら、あまりの料簡の狭さに失笑し捲りだ。 ヴァランティーヌと若い男の関係を問い質すこともなく、勝手に思い込んでやけっぱちになっていたのだった。 過酷な戦場でのトラウマで精神が衰弱していたにしても、小っちゃすぎる妬みと僻みに腰が砕けてしまいそうだった。 散々引っ張っての真相には落胆は隠せなかったものの、フランソワ・クリュゼとワンコの味わい深い演技は心地イカッタので、観て損まではしない程度の2.8点といったところかな。 (メモ パスワードを忘れてトラブってしまったので、新たに開設した。 旧(fg9)レビュー数:4100件、新レビュー数116件目)