ここから本文です

上映中

嘘八百 京町ロワイヤル (2020)

監督
武正晴
  • みたいムービー 161
  • みたログ 368

3.47 / 評価:304件

面白いんだけど、今一つスッキリしない理由

騙し騙されるコンゲーム映画は、古今東西、数多くあります。アメリカでは、オーシャンズナントカというのが、何作も作られてますし、名作「スティング」がありますよね。最近の邦画では、上田慎一郎監督の「イソップの思う壺」や「スペシャルアクターズ」、田中亮監督の「コンフィデンスマンJP」も楽しい映画でした。
 本作は、これらの派手な展開や大がかりな仕掛けと異なり、贋作、それも焼き物が主役です。これが、職人気質というか、和テイストで、ちょっと目先が変わっているところで興味をそそられる作品となっています。
 前作もなかなか面白かったですが、今回も、芸達者なクセのある役者陣が余すことなく実力を発揮しています。それに加えて、ヒロインに広末涼子を登場させて(そもそも登場シーンから怪しいですよね)深みが増しました。その中で、加藤雅也が主役みたいに頑張ってましたね。
 と言うわけで、それなりに面白かったのですが、今一つスッキリしません。と言うのは、普通この手の作品は、騙される側は、悪い奴で、その悪い奴をギャフンと言わせるのが面白いんですよね。それを見て、一般庶民である我々は、それ見たことか!と溜飲を下げるわけです。
 しかし今回の悪事の舞台は、国立古美術修復センターであり、国の補助金をもらっている委託業務の裏で贋作を作って売りさばいているという輩がカタキでありました。
 と言うことは、国庫補助金の不正受給、つまり我々の税金が種と言うことです。金持ちが、スケベ心で銭を増やそうとしていたわけではありません。ならば、今回の結末のような加藤雅也が損をする?だけでは済まされない事例ですよね。確かに、一連の振る舞いを公にされては、中井貴一と佐々木蔵之介コンビの行為も明るみに出てしまいますから、まぁ、判らないでもないのですが、ちょっと釈然としないんですなぁ。
 国庫補助金を受けていると言うことは、会計検査院の検査が入ります。私もかつて公務員だった頃、何度も会計検査院の検査を受検しましたけど、そりゃ厳しいものですよ。不正でなくとも、わずかな計算ミスを指摘されれば、その原因、対処法、今後の改善策などを説明するのに、何度もダメ出しをくらいながら1年間は会計検査院に通うことになります。税金を使用しているから当然のことですが、そんな体験から、本作の結末は、今一つスッキリせず、おいおい税金の不正受給の方は闇に葬られてしまうのか?と思ってしまった次第です。まぁ、そこまで深読みしなくても良いかもしれませんけどね。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 笑える
  • ファンタジー
  • コミカル
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ