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グッドバイ ~嘘からはじまる人生喜劇~ (2019)

監督
成島出
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3.33 / 評価:614件

小池栄子の声は原作通りだが…

  • さらあらい さん
  • 2021年2月7日 22時37分
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

2人目の愛人が出てきたあたりで作者の太宰が人生にグッドバイしてしまったため、未完となってしまった原作を、どうまとめてくるのか楽しみに観たのだが…

役者陣はコミカルに演じきっていたと思う。
指摘されている方の多い小池栄子のかすれ声は、原作で「鴉声」という記述があったのをそのまま踏襲したのかと。

しかし、結末に至るまでの描き方が、大変雑だ。
細部の描き方の雑さが目に付いてしまい、作品に集中できない。

例えば、周二がウイスキーを持参してキヌ子の部屋へ訪れたシーン。
二人のウイスキーの飲み方が、まるで麦茶を飲んでいるかのようながぶ飲み、しかも短時間。そのあたりの演出がすごく雑。酒豪設定のキヌ子はまだしも、周二まで同じペースで飲んでいたら、酔ったふりなんかではなくなってしまう。
あのシーンは例えばあまりにペースの早いキヌ子をチラッと見て驚いたり、原作通り周二の好物カラスミをつまませたり、ゆっくり撮っても良かったのではないか。

また、周二の死後、周二の女たちが一堂に会してパーティーなんかやってるわけだが、背景にいる人たちは何者なのか。空白を埋めるための、ただの絵作りのために呼ばれたエキストラとしか見えない。
せめてこの作品で描き切れなかった、他の7人の女たちという設定でも良かったのではないか。

周二の敬愛する文士が実は周二の妻と通じてしまう、という発想は良かったと思う。しかし、その後登場する占い師の存在も、実は周二が生きていたという展開も、あまりに場当たり的で雑な展開、そして安易な結末へ。

原作のファンとして、あまりにガッカリな作品であった。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • コミカル
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