2019年12月13日公開

2人のローマ教皇

THE TWO POPES

1252019年12月13日公開
2人のローマ教皇
4.2

/ 156

45%
39%
12%
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(23件)


  • とし

    4.0

    コンクラーベ

    2021年6月9日 映画 #2人のローマ教皇 (2019年)鑑賞 実話を元にした新旧ローマ教皇の交代を巡る会話劇。ローマ教皇になるのも権力闘争! カトリックの信者数を字幕では13億人と書いてあるのに、吹き替えでは1300万人と言っていた。誰も気づかなかったのかな? まあ、#ジョナサン・プライス がよかった

  • 114

    5.0

    罪とは

    会話劇なのに、どんどん惹き込まれて面白い。手ブレなどでドキュメンタリー感というか、実際の映像を盛り込んだりするところが、シティオブゴッドのフェルナンドメイレレス監督感がある。ただ、ここまでシンプルに会話劇で面白くできる監督の技量が凄まじいし、なにより二人の名優の演技力も半端ではない。 カトリック教会の最高位の最高位。キリスト教徒から言えば、最も神に近い人間なわけで、無宗教に近い神道と仏教徒(つまりみんなと同じ)の自分でさえも、こんな人の生活なんて想像できないところ。なのに、本作は気さくな面白いおじいちゃんではないか! 特に、ベルゴリオ=フランシス教皇は普通の人。アバのダンシングクイーンを鼻で歌い、スポーツバーでサッカー観戦。てか、バチカンあたりで枢機卿の人がバス乗ってても、誰も見向きもしないの!?教皇は流石に集まってくるとは思うが。教皇の次に偉い人たちが枢機卿の人たちなのに、知名度の差がありすぎる。ベネディクトさんも、陰ではめちゃくちゃ普通な生活してる。そういった、ギャップな感じがコメディで笑える。 信条は相反するふたり。でも、それを除けば大親友と言っていいほどに仲が良くて、気が合う。そんな矛盾してる友情関係が面白いし、ほろっと泣ける。ベネディクトが孤独だということを告白したときなんか泣いてしまった。宗教というものを通り越して、心を開ける人間関係が描かれるのが良い。 そうして、フランシスは過去の告白をする。これは、町山さんの解説で予め知っていたし、大学のラテンアメリカの講義でフランシス教皇に触れることがあり知っていたが、重い罪悪感を背負って生きているからこそ、今の謙虚さがあるということ。そう思うと、原罪を背負って生きるイエスの生き方というのは、罪悪感というものを持ってこそ謙虚に生きれるということを思い知らされる。(伝記映画のローマ法王になる日までも見ようかな) 人間、罪を犯さず生きてこれた人なんていない。誰もが「人間」である。罪を犯した時に、排除するのではなく、手を差し伸べることが大切。こんなに良い事ばかり教えてるクリスチャンでさえも、やはり今のアメリカのような問題が起きてしまうのね。匿名性のあるネットでのリンチとか、メディアリンチ、ポピュリズムとかビジランティズムとか、色んなことで排除が起きてしまっているなか、このふたりの教皇が罪を告白し、その罪を許す。そして友として分かち合う。この姿を見て、世界の人は変わってほしいな。これこそお手本。 話は変わるけど、ルイビトンのインスタで広瀬すずがモデルの写真を投稿した時に、英語でコロナウイルスだと書かれまくってる問題。こうしてアジア人差別が多発してる今、フランシス教皇のお声を聞きたい。クリスチャンじゃないけど、そう思った。 アンソニー・ホプキンスもジョナサンプライスも最高の演技。ネトフリって、マリッジストーリー然り、しっかりとこういう映画を作らせてくれるのは嬉しい。ちゃんと役者の力量が発揮できる映画を作ってくれるのは、役者としてもこの上ないものだと思う。ジョナサンプライス最高すぎて、取ってほしいと思ってしまった。あの顔凄い良い。

  • pow********

    4.0

    2人の主役俳優が見どころ

    映画を面白くする要素として、映画自体の個性や作家性を色濃くするのはやはり監督。撮影監督に注目することは、一部の映画オタクだけ。撮影監督の個性を活かすも殺すも映画監督の采配次第。俳優は…俳優の力ほど不確かなものはない。俳優は時に客寄せの広告扱いで演技をあてにされてないことだってありえる。志しの低い商業映画なんかそう。 アンソニー・ホプキンスとジョナサン・プライス。この2人を観たくて仕方ないというファンも中にはいるだろうが、近頃俳優の演技に興味津々で映画を観に行くなんて楽しみ方は絶滅した生活習慣なんじゃないのか。 だから、この2人に興味があったわけでもなく、ただ何となく観たらこの2人のお爺さん神父の演技を心底味わえる映画だった。そして、面白い。俳優の演技が面白い映画。改めて俳優は映画にとって重要な要素だと思わされる映画だった。 そういえば、同じネットフリックスのマリッジストーリーも2人の俳優スカーレット・ジョハンソンとアダム・ドライバーの演技の素晴らしさでもっていたし、アイリッシュマンもデニーロとパチーノの演技でもっていた。わざとらしさがなく、かといって地味でもない、絶妙な線が出た演技はどれも素晴らしいかった。 ネットフリックスは、俳優の素晴らしい演技を活かした映画を作るのが得意のようだ。俳優の主権回帰路線が今後続くような気がする。

  • mos********

    4.0

    レクターとサムラウリー

    キリスト教徒のすくない日本では法王にたいして、えらい人という以上の主体的な感想はない──と思う。ましてスポットライトを見ていれば聖職にいい印象を持っていない。わたしもそれである。 ぜんぜん知らない世界ではある。ぜんぜん知らない世界なのに、聖職者による性的虐待は、むしょうに腹の立つことだ。それは、おもてむきでは説教をたれる人が、抵抗のできない子供の性をもてあそぶことの卑劣さを思うからだろう。 聖職者と信者とその子供は、泣き寝入りや箝口に至りやすい位相構造を持っている。そもそもキリスト教が歴史からして死屍累々の宗教なのもあって、あくまで雑感ながら、いい印象はない。 これは学校と教師に対する庶民感情にも似ている。 わたしはかつてよく殴られたので教師にいい印象はなかった。ただ年を食って、同級や知友として教師を持ってみると、ほんとに彼らは苦労されている。まともな教師と話すほどに、世間の論調がうそのようだ。とうぜん今となっては、教師を教師だというだけで貶す気にはなれない。 すなわち世論によって、あるいは一部の不埒によって、もっとも迷惑を被ってしまうのは、まじめな聖職者たちだろう。もし聖職者を知っていたら、かれらの苦労を共有できると思う。 ただこれは非キリスト教の雑駁な感慨であって、信者やヨーロッパ諸国人の感じ方とは異なるであろうし、もとよりぜんぜん知らない世界ではある。 この映画の敷居が高いのは、非キリスト教であることに加えて、法王とはいえ、ひとかわ剥けばご老人の話だからでもある。よくこれを配信したなと思う。 Netflixに関する余談ながら、──わたしが設定をよく解ってないからかもしれないが──、おすすめでも新着でもない奥深くに、とんでもない良作が隠れている。これもそんな映画だった。 とはいえわたしとて見たのはふたりの法王がレクター博士とサムラウリーだったからだ。とりわけジョナサンプライスはわたしにとって未来世紀ブラジルの人で35年経てもまだそれが抜けない。 役者に演じさせているにもかかわらず、映画はドキュメンタリーの構造をしている。人物の撮り方も、エイジングを施した挿入シーンも、感情/感傷を出さない演技も、滞りなく見られるが、裏に相当な特殊技術を感じた。巷間の人々も、バチカン広場を埋め尽くす観衆も、完全にシームレスに映画と融合している。 懺悔として教区内の性的虐待を看過したという件があった。そこで倫理的に解釈が別れるかもしれないが、映画はすごく良かった。

  • 柚子

    3.0

    教皇と言えど、人間

    宗教映画じゃなく、「人間」のドラマ 人間だから完璧じゃないし、罪も犯す それでも聖職者たるもの 教皇たるもの 使命を果たそうと、自問自答している 神の声が聞こえる? 幻覚では? フィクションだろうけど、本当にピザとファンタで、サッカー観戦していたらいいね バチカン市国が垣間見れたのは、嬉しい あのピエロみたいな制服は、ちょっと笑える(^_^;)

  • oce********

    4.0

    コメディ仕立ての教皇

    ローマ教皇の映画なので、さぞお堅い内容かと思っていたが、意外にもコメディ仕立てになっており楽しくもあり締めるところは締めるという中身。 バチカンスキャンダルに巻き込まれた現ローマ教皇のベネディクト16世と、それに招かれたベルゴリオ枢機卿。 2人はお互いの宗教論をぶつけるが、罪の意識に苦しむローマ教皇は辞任するとベルゴリオに告げる。 冒頭から飛行機のチケットを取れない状況で笑わせ、ビートルズやサッカーがそれに絡むという意外性。 考えてみればローマ教皇も人の子。 酒も飲めば、当然サッカーも楽しむに決まっているのだ。 最近は微妙な作品ばっかりだったフェルナンド・メイレレスが見事に復活し、アンソニー・ホプキンスとジョナサン・プライスの余裕綽々な演技っぷり。 それに2人とも教皇にそっくりな容姿なのも驚く。

  • koi********

    4.0

    信者でなくても納得

    史実ではベネディクト16世とベルゴリオ枢機卿が会って双方の辞任について話した事はなく、2人が会って話したのはベルゴリオが教皇になった後の事で、2人でサッカーワールドカップをTV観戦した事実も無いとの事。逆にだからこそ、実在の人物をモチーフに面白い対話劇に仕上がったって感じですね。 バチカンの裏側や日常、コンクラーベの実態が垣間見られてとても興味深かったです。でもやはり本作の核心は2人の会話。保守派と進歩派とレッテルを張るとどうしても進歩派に肩入れしたくなるけど、保守派も2000年の伝統を背負っている。2人の会話を聞いていて、世の中の変化に合わせるべきか、間違った方向に変化する世の中の方を正すべきかは、単純に決めるべきではなく一つずつ十分に吟味しなくてはいけないと納得した。

  • bas********

    4.0

    老人の奇妙な友情譚

    キリスト教信者ではないので その教義的な背景を含めた理解は難しいのだが 単純に二人の老人の奇妙な友情物語として 結構楽しく観れた。 ベルゴリオ枢機卿、後のフランシスコ教皇は どこをどう見たって好人物。 一方ベネディクト16世はやや頭でっかちな性格で 対照的な二人の老人が友情を育む姿というのは 「最高の人生の見つけ方」に近いものがある。 「最高の人生の見つけ方」が様々な冒険をして 友情を育んでいくのに対し 本作は互いの「懺悔」を通して友情を育むというのが 非常に地味なんだけど映像の美しさでカバー。 それぞれの懺悔の念とそれに対する赦しが美しい。 ただここがキリスト教徒でない分 心情的に、信仰的に理解し難い部分もあるのも事実。 でもラストシーンは最高よ。 なんて微笑ましいんでしょ。

  • りゃんひさ

    5.0

    ネタバレこのふたりの人間

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • mat********

    5.0

    ローマ教皇とローマ法王の違い

    宗教映画は苦手だが、ここでの評価が高いし、レビューを読むと堅苦しい作品でもなさそうだったので観ることにした。 始まってすぐに気が付いた。 「ローマ教皇とローマ法王はどう違うんだろう?」と。 劇中に教皇も法王も出てくるのかと思っていたが、帰って調べると同じだった。 2019年に日本でも「教皇」に呼び名が統一されたらしい。 映画は本当に堅苦しくなく、教皇や枢機卿だってアバやビートルズを聴くしサッカーも観る。 ローマ教皇はドイツ人。そこへアルゼンチン人の枢機卿が引退の許可をもらいに訪ねてくる。 アルゼンチンはタンゴとサッカーの国なので枢機卿はサッカーが大好き。 枢機卿のセリフに出てくる「サン・ロレンソ」や「ウラカン」はアルゼンチンのサッカーチーム。 二人の会話には「来年のW杯決勝ではドイツとアルゼンチンの決勝が観られるかもしれませんよ」という会話も出てくる(2014年W杯は実際にそうなった)。 二人の禅問答のような会話劇が始まるが軽妙洒脱な会話も出てくるし二人の演技が素晴らしいので退屈はしない。 実話の映画化なので最後の方は実際の映像が出てくるが、ラストがすばらしい。 面白い作品だとは思うが、キリスト教の映画なのでオスカーは無理だろう。 エンドロールがまた考えられていて、アルゼンチンで撮影された部分を紹介するロールにはアルゼンチンの国旗がつけられ、背景の色も国旗の水色になる。 テーマがテーマなので観る人を選ぶ作品かも知れないが、自分は面白かった。

  • bab********

    4.0

    万人受けはしないかも

    私は面白かったけど、映画館では寝てる人もいたし、途中退席してる人もいました。カトリックの宗教感は日本人には理解しにくい部分もあるような気がします。高齢男性二人の対話はとても面白かったけど、絵としては地味です。 そういう意味では万人受けする映画というより、興味のある人を唸らせる映画なのかなと思いました。

  • tak********

    5.0

    ネタバレ素晴らしいとしか言えない。

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • じゃむとまるこ

    5.0

    快作、”人間”ローマ教皇

    前ローマ教皇と現ローマ教皇、80歳代と70歳代老人の会話劇である。 人間長生きしなくっちゃね~と思わせる快作、技ありのセンスが光る。 カトリックの総本山(とは仏教用語だけど、まあいいか)バチカンが主な舞台であり、会話中心のドラマであるが、堅苦しいことは一切なし、軽妙で、含蓄に富み、序盤のちょっと退屈な雰囲気はどこへやら、考え方は違ったままでよい、それでも人は信頼関係を築けるし、分かり合える、そんなことを描いた大人な映画です。 2005年のヨハネ・パウロ2世の死去で、教皇ベネディクト16世(前教皇、アンソニー・ホプキンス)が後継者の選ばれる、この時のライバルが現教皇(先日来日のフランシスコ)、教皇選出選挙=コンクラーベの様子が、え?こんなふうに?ほー?などと興味深い。 記憶に新しいが、当時カトリック教会は重大なスキャンダルの嵐の中にあり、ベネディクト16世もその責任を問われていた。 そんな中ベルゴリオ枢機卿の辞任願いが・・ すんなりとはいかないものの二人は妥結点を求め話し合いをするも会話は平行線をたどる、険悪な場面も。 2人は会話を続ける、実際会話の内容は事実かどうかはわかりませんが近いものがあったのだろうと思われます。 その場所はさすがバチカンというどこも美しく、二人の教皇の聖衣も当然ながらその場所にぴったりで、素晴らしい映像です。 お互いが心の内を語り赦し合うその過程で、譲れないことはあっても受け入れようという心の変化がある。より親密になっていく過程が何だかほほえましい。 初の南米出身のローマ教皇のアルゼンチン軍事政権下での苦悩と葛藤が描かれていることが映画に厚みをもたらしていますが、この映画の主役が教皇フランシスコであることがわかります、ジョナサン・プライス激似です。 アンソニー・ホプキンスのチャーミングなこと! TVでサッカーを観戦、我を忘れて応援、デリバリーのピザをぱくつく。 彼らも又私たちと変わらない人間なんだ。 「私たちは神ではない、神の中にある人間なんだ」その言葉はすべてのクリスチャンが納得するものではないだろうか。 音楽がまたカジュアルで、何とアバから始まり、アルゼンチンタンゴのシーンではほっこりと微笑んでしまいます。 演出、脚本、キャスト、他、どれも高レベル、今年度ベストの一作です。

  • まろん

    5.0

    真実の力

    面白い理由、実話である事。 真理を求め神の家に住む者の言葉だから 魅力的で求心力のがあるのは当たり前の事 あとは主演の2人が上手いという事。

  • kka********

    5.0

    言葉の力

    たまたま、前日に「アイリッシュマン」を鑑賞。 金と暴力と銃を武器に戦った男たちの物語だったのに対し、 こちらは、言葉の力の最高峰に到達し得た人たちの物語。 宗教に興味がなくても、会話劇として多くの人に観て欲しい。 ″爺さん同士の魅力的な会話”に一票!

  • col********

    4.0

    「汚い戦争」への悔恨と赦し

    アマプラ派で、Netflix未加入なので、映画館で観ました。 たまむすびの町山解説の通り、お爺ちゃん2人がイチャイチャするブロマンス要素も愉しいですが、やはり一番グッときたのは、ベルゴリオ枢機卿が語った悔恨でした。 正直不勉強で、軍事政権下での圧政(汚い戦争)については無知でした。 Wikipediaで復習し、弾圧で国民の3万人近くが行方知らずになった事、弾圧に協力したとカトリック教会も批判された事を、確認しました。 ベルゴリオも同様の批判の対象に。 ただ、彼が弾圧に積極的に加担した事実はなく、独裁者に声をあげられなかった事情も、同情されてもいます。 白を黒に変えてしまう独裁者に、闇雲に立ち向かうのは、本当の勇気でしょうか。 そこで命を落としてしまっては、蛮勇にすぎないのでは。 表面上は従っても、命を無駄にせず、できる何かを模索すべきでは。 事実、映画でも語られたように、ベルゴリオが逃亡に協力し、救われた命も多い(ベルゴリオズ・リスト)。 それでも、貧困者を救おうとした仲間を庇えなかったのは事実。 飄々としていたベルゴリオ、悔恨に沈んだ表情が印象的。 ただ、その悔恨こそが、彼が人に耳を傾け、頑な心に(妥協ではない)変化をもたらしたのかもしれない。 だからこそ、神には赦しを与える包容力が必要なのでしょう。 ベネディクト16世が語った"沈黙"は重い。 ただ、信仰がない無神論者にすれば、いない神に言葉を貰えないのは当たり前。 それでも、人生に迷った時、聖書や経典を絶対的正義として規範にできることは、時々羨ましく感じます。 神が自分を見ていると思うことで、自身の行動を律しやすいでしょう。 神との対話は、本来は内省であり、自分の心に育てた神への忖度。 だから、自分で答えを出すことを諦めて、存在するはずのない天の神を求めてしまうと、"沈黙"を感じてしまうのかもしれません。

  • jaz********

    4.0

    ネタバレ87点:爺さん同士の話が魅力的なのは何故?

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • chu********

    5.0

    彼らも一己の人間か…“見やすい”意欲作!

    キリスト教信者ではありませんが、フランシスコ教皇が選ばれた時のニュースは鮮明に覚えています。 聖職者の性的虐待や資金洗浄疑惑などバチカンのあり方が問われた時期だったので、清真なイメージの新教皇に興味と好感を持ったものです。 その彼にも、罪の意識と後悔の念が消えない暗い過去があったなんてねぇ…この作品で初めて知りました。 また、非公開のコンクラーベ(教皇選挙)の様子が再現されているところも興味津々でした! ベルゴリオ枢機卿(現教皇)と、醜聞に揺れるベネディクト教皇の会話劇は、時に軽妙、時にシリアス。 お年寄り二人(失敬!)が物静かにしゃべっているだけなのに、形勢が頻繁に逆転するところが面白く、エキサイティングですらあります。 約13億人の信者の頂点に立とうが、教皇はもちろん神ではありませんよね。 「神の声が聞こえなくなった」とベネディクト教皇は悩みますし、ベルゴリオも信者を前に「聖職者だからといって、神に簡単にアクセスできるわけではない。私もあなたたちと同じだ」という場面がありました。 彼らも、一己の人間。でも、同時にただの人間ではない。 絶大な権力・権威と巨大な影響力は人間サイズを超えているけれども、その重荷・重責に耐えるのは人間としてベネディクトでありフランシスコなんですよねぇ…。しんどい役割やなぁ…。 濃密で緊張感がありますが、クスクス笑えたりして“見やすい”意欲作でした。 撮影の仕方も凝っていて、音楽のチョイスも洒落ている。 そして、主役のA.ホプキンスとJ.プライスがご本人らにクリソツなのもクリビツ。 それにしても、次々に傑作を出してくるNetflixってすごいな。 豪華なシスティーナ礼拝堂やガンドルフォ城、白と赤のコントラストなど、大きなスクリーンで観ないともったいないと思えましたよ。

  • 一人旅

    5.0

    ネタバレ教皇たちのアマルコルド

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • wxj********

    4.0

    ネタバレ人間的な魅力に溢れた交流の対話劇

    このレビューにはネタバレが含まれています。
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