時効警察・復活スペシャル
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(1件)


  • cyborg_she_loves

    1.0

    くだらないドタバタ喜劇です

    連続ドラマの第1,第2シーズンは2006,2007年。それから10年以上経た2019年に、久しぶりに第3シーズンを製作するに当たり、その直前に視聴者の期待を高めようっていう意図で作ったスペシャルドラマです。  シーズン1・2は私は大好きでした。  麻生久美子さんは、このドラマに出会う前は女優引退を本気で考えていたけど、このドラマで女優としての心構えが決まった、とおっしゃっていますね。  コメディ仕立てのドラマではありますが、ひとりの俳優の人生を変えるに十分なだけの奥深さを持ったドラマでした。  それは、殺人の「公租時効」という制度がまだ現存し、凶悪犯罪の犯人が捕まっていないどころか捜査すらされずにのうのうと生きている事例がリアルにたくさんあった、そういう時代状況によるところも大きいですね。  このスペシャルドラマは、刑事訴訟法改正による公訴時効廃止の数日前に時効が完成した事件という設定で、かろうじて時代のズレの問題をクリアしていますが、こじつけ感は否めない。  殺人罪に時効はないという通念が完全に浸透した今になって、時効後に趣味で殺人犯を追うという物語を作っても、イマイチ現実味に欠けるのは事実でしょう。  でもまあ、それはいいんです。  私がこれを見て心底失望したのは、そういう犯罪ドラマとしての線を限界まで(これ以上やったらもはや「時効警察」じゃなくなるという限度ぎりぎりまで)細くして、大部分をドタバタ喜劇にしてしまったことです。  おおもとのドラマのファンにとって期待を裏切った、というだけじゃない。  「時効警察」シリーズをこのスペシャルドラマで初めて見るという人にとっても、大声でわめきちらし、仰々しい動きでドタバタと走り回るこのドラマの演出には、嫌気が差した人は少なくないと思います。  世間の人々がみんなドラマを見なくなり、良質のドラマでも視聴率2桁に乗ることが滅多になくなった時代に、少しでも視聴者の興味を引いてドラマを見てもらいたい、という意図はわかります。  同じ気持ちは私にもあります。  平均視聴率8%とかいう数字だけ見て判断しちゃ駄目ですよ。視聴率の低いドラマ群の中にこそ実は宝石のような傑作が隠れていますよ。  そう言いたい気持ちは私にもある。  だけど、普段ドラマを見ない人々の目を引くためにこんなドタバタ喜劇を作ったのでは、完全に逆効果だと私は思います。テレビドラマってこんなアホなものか、じゃもう見るのやめよう、って人を作るだけだと思います。  このコロナ禍の真っ只中の2020~21年に、各局が作ったドラマは、日本のドラマ史に残るような秀作ぞろいでした。  感染症そのもので亡くなった芸能人もさることながら、自殺で命を失った芸能人たちの方が数の上では多かったこの時期は、芸能界というものの存亡が問われた時期でした。  芸能界を殺してはならない。本当にいい作品を作って、出演者たちだけでなく、外出できなくて鬱々としている視聴者の人々の心に、少しでも希望の火をともしたい。  そういう今の日本の芸能界の悲願が、素晴らしいドラマ群を生み出しました。  そういう数々の秀作ドラマを見た後でこの「時効警察スペシャル」を見返したら、「はいはい、ご苦労様でした、もういいです」と言いたくなります。  私の勝手な妄想ですが、麻生久美子さんはたぶん、もしこのドラマが「時効警察」シリーズに出演した最初の作品だったら、芸能界引退を思いとどまってはいなかっただろうと思います。  たった2年のちがいとはいえ、時代状況がまったく違う時期に作られたこのドラマに、こんなこと言うのは筋違いだ、と言われるのは承知の上で、でもあえて書いておきたくて出て来ました。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
時効警察・復活スペシャル

上映時間
-

製作国
日本

製作年度

公開日
-