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キングスマン:ファースト・エージェント
2021年12月24日公開

キングスマン:ファースト・エージェント

THE KING'S MAN

PG121312021年12月24日公開

vor********

1.0

ネタバレ真面目かよ

「人類みんなタヒんじゃえばいいと思うの☆」という頭あっぱらぱー系ヴィランの思惑を阻止すべく、トンチキスパイグッズで武装したスーツ姿のエージェントが大立ち回りする痛快アクション映画が見たいんじゃこちとら。中途半端に史実をからませたストーリー×キングスマンは食い合わせが悪すぎた。 ボーア戦争のシーンから始まり、イングランドの赤い軍服で行った蛮行の数々を悔いる貴族の父ちゃん、そしてWW1の不毛な塹壕戦……正月そうそうイギリス帝国主義の告発映画なんて見たくないんだわ。世界史の知識を思い出しながらの鑑賞を強要されて、頭空っぽにして楽しめる系の映画を求めて劇場に向かったこっちがバカだった。 てっきりラストバトルはラスプーチンとタイマン張るのかと思ったら早々にご退場。そっからはWW1のゴタゴタと、戦争行くと駄々こねる子と行かせないと駄々こねる父のゴタゴタ。どーでもいいわ。ここおトイレタイムですか? 父ちゃんは父ちゃんで息子が死ぬまで(死んでからもポリーと国王陛下に発破かけられるまで)ウジウジしやがって。「最近のスパイ映画って暗くなりがちでダルいよねー」っていうボヤキが1作目の製作動機だったんとちゃいますか監督はん。 クライマックスで「貴様は……!」みたいな雰囲気でラスボスの正体明かされたけど、「……お前いたっけ?」って反応になるのが大半の観客なのでは? 前々作、前作みたいにしてラスボスは別に正体隠さなくていいじゃん。謎の人物にして観客に気を持たせるメリットありました? 丸刈りのオッサンとかビジュアル的に訴求力ないんだが? 1作目のガゼルちゃん見習って? そもそもキッチナー陸相の副官?してる割には、カシミヤ商売しつつ欧州征服指揮するだけの時間あるとか、イギリス陸軍はずいぶんホワイトな職場なんですね! 羨ましい! キングスマンらしいブラックユーモアはラスプーチン×オックスフォード公(受け攻めの表記合ってるよね?)のシーンとヤギにインガオホーされるラスボスのシーンくらい。だがラスボスの動機(スコットランドを搾取抑圧し続けてきたイングランドを滅ぼす)が下手に史実に絡められているために、イングランド貴族に墜落死させられる彼の死にざまを笑うに笑えない。むしろちょっと感情移入しちゃったくらい。主人公と対立する陣営も実は別の正義を追求していたのだ……なんて展開はキングスマンには不要です。 ラスプーチン退場して秒でレーニン登場だのウィルソンの参戦拒否の舞台裏(執務室blowjobのセックステープで恐喝!)だの当時の歴史を茶化す割には塹壕戦の描写が重くてどういうテンションで見ればいいのかワタシわかんない。もうこういうのは1917でお腹一杯です。そのくせ次回予告でヒトラー出してくるマシュボン監督さん。不注意に扱うと危険が危ない歴史人物No.1だけど大丈夫そ? お次はガス室でお得意のブラックユーモア()発揮ですかあ? 監督におかれましてはさっさと目覚まして、痛快アクションマシマシでハリーとエグジーの完結編撮ってくださいね。よろしく。

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