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海山 たけのおと (2019)

監督
デビット・ネプチューン
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2.33 / 評価:3件

海を越えてやってきた尺八バカ一代

  • A/Y さん
  • 2020年6月12日 23時47分
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    • 総合評価
    • ★★★★★

米国出身の尺八奏者、ジョン海山ネプチューンの半生を、その息子が追ったドキュメンタリー。
とてつもない練習量と集中力で、来日して異例の速さで師範となり、
どれだけ「よそ者」とか「邪道」と言われようと構うことなく
尺八に対する強い情熱と愛と共にその可能性を革新しつづけている。
それも、ただ演奏の幅を広げるだけでなく、楽器制作の面でも日本人にはできぬような精度で。

「こんなもの尺八ではない」とか、「日本人にしかできない」とか、そんなことはいくらでも言える。
しかし伝統を外から見つめ、それをこよなく愛す異邦人にしかできないこともあるだろう。
いずれにせよ、実現させようとする強烈な熱度、気骨のあるかないかである。
結局は、強烈な想いとともに実践し、貫きつづけた者に対しては、周りも何も言えない。

極端に言ってしまえば、とてつもない音楽(=尺八)バカである。
音楽しか見えていない。
周りを気にせず一直線に突き進む「バカ」(リスペクトを込めて)は強い。
この深い情熱、執着、集中力は一体どこから来るのか少し気になったが、
そういった心理学的な問いは、ここでは善くもわるくも問われなかった。
ただ、その姿だけが追われる。

家族は本当に大変である。
家庭をかえりみることなく孤独になることでしか実現できないことはある。
そのために、家族みな、どこか寂しさを感じていたことも事実である。
とはいえ、誰もが何を悔いているわけでもなさそうなのは、かろうじて、よかった。

しかし彼の尺八演奏に関して、個人的にはイノヴェーティヴ(革新的)な演奏よりも、尺八の古典曲の、鶴の甲高い声のような高い音の連なりがもっとも艶が感じられて好みだった。

詳細評価

物語
配役
演出
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音楽

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