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インサイド・マン2

インサイド・マン2

INSIDE MAN: MOST WANTED

106

風よ吹け

4.0

ネタバレ前作の模倣犯と思わせて

ある意味正統的に前作の設定や手法を踏襲しているので、続編と呼ぶのにふさわしい部分もあるのですが、やはり少しグレードとしては落ちるというか、地味に見えますね。 連邦銀行に強盗が入って、メインの捜査官はFBIの講師も努めるブリン・スチュワート。そして交渉人にニューヨーク市警のレミー。主犯はどうやら金髪の女性、ドイツ人らしい。で、銀行の金庫にはヒムラーが残したナチスの金塊があるらしい。 で、交渉をするにつれてこれはただの人質強盗事件じゃないらしい、とわかってくる。要求の装甲車を届けたところで、人質の無事を確認しにブリンが入っていくと、一緒に人質にされてしまう。 途中でタレ込みがあって、装甲車で逃げるのではなく、地下のトンネルで逃げるらしいと。そして主犯のアリエル「モスト・ウォンテッド(お尋ね者)」はどうも金塊ではなく他の目的があっていやいややっているフシがある。しかし、その計画の途中で金庫内で爆発が起き、ハドソン川の水が流れ込み銀行は大破。アリエルは行方不明に。 そして、金塊は無事、と思わせておいて実は金塊を溶かして柵の形にして、清掃業者に化けた犯人たちが運び出したと。 実はアリエルの兄、前作の主犯ダルトン・ラッセルがネオナチに人質にとられて、アリエルが強盗を計画したと。そしてブリンに最後の仕事を託し、ネオナチに金塊を引き渡す役割、と見せかけて全員逮捕。 途中から犯人に感情移入させるような作りとかは好感がもてましたが、この計画全体の設計の綿密さや不確定要素に疑問がたくさん沸いてしまって、見事に騙された、という感覚にはなりませんでした。それは、途中の伏線の明かし方にも、自信のなさとして表れていたのかもしれませんね。 途中で、捜査の内部情報を犯人サイドにリークしてたのは誰なんだ、とか、トンネル計画をタレこんだもう一人の共犯はどこに消えたのか、とか、ダルトン・ラッセルのさらわれ方、殺され方はしかにも油断しすぎで前作の主役をディスるようなことになってないか、とか。 キャストはみんなそれぞれに少し地味で、この中からスターが出る、というような予感はあんまりなかったですが、達者な人たちではありました。

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